SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」【株式会社光陽社】温室効果ガスを実質ゼロにする「カーボンゼロプリント」を2021年10月よりスタート
PLANET

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」【株式会社光陽社】温室効果ガスを実質ゼロにする「カーボンゼロプリント」を2021年10月よりスタート

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」(Goal 13: Climate Action)達成に向け、株式会社光陽社の工場は、 カーボンゼロで稼働する印刷工場として生まれ変わりました。同社工場で印刷する製品について、「環境に配慮した工場で印刷した製品」であることが表示できます。

SDGs目標13は「気候変動に具体的な対策を」とありますが、そもそも具体的にはどういったことなのでしょうか?
国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標 13. 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる*

13.1 すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。
13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
13.a 重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同で動員するという、UNFCCCの先進締約国によるコミットメントを実施するとともに、可能な限り速やかに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。
13.b 後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において、女性や⻘年、地方及び社会的に疎外されたコミュニティに焦点を当てることを含め、気候変動関連の効果的な計画策定と管理のための能力を向上するメカニズムを推進する。

*国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う基本的な国際的、政府間対話の場であると認識している。

気候変動への具体的な対策の一つとして、「日常的に使用するものを環境に配慮した製品を選ぶこと」が挙げられます。

株式会社光陽社が2021年9月より同社工場にて、SCOPE1とSCOPE2のCO2を、J-クレジットにてオフセットすることで、カーボンゼロで稼働する印刷工場として生まれ変わりました。同社工場で印刷する製品について、「環境に配慮した工場で印刷した製品」であることが表示できます。
東京、大阪、名古屋で印刷事業を展開する株式会社光陽社(本社:東京都文京区湯島 代表取締役:犬養 岬太)は、脱炭素社会構築を目指した取り組みとして、かねてより飯能プリンティングセンターBASE(所在地:埼玉県飯能市茜台)に太陽光発電装置を設置するなど、生産活動において発生する温室効果ガスの削減に努めておりましたが、2021年9月より同社工場は、SCOPE1とSCOPE2のCO2を、J-クレジットにてオフセットすることで、カーボンゼロで稼働する印刷工場として生まれ変わりました。
これにともない、独自の「カーボンゼロプリント」マーク(※商標登録出願中)を策定し、同社工場で印刷する製品について、「環境に配慮した工場で印刷した製品」であることが表示できるようになりました。同社工場で印刷した製品を通じて、SDGsやESG経営への取り組みをアピールすることができます。

カーボンゼロプリント説明ページ
https://www.koyosha-inc.co.jp/sdgs/pc_carbonzero-print.html
カーボンゼロプリントマーク

カーボンゼロプリントマーク

取得したカーボンオフセット証明書と再エネ証明書

取得したカーボンオフセット証明書と再エネ証明書

【カーボンゼロに取り組むべき背景】

2020年10月に政府は、「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言しました。※
SDG・ESG経営・カーボンニュートラルなどというキーワードが社会に浸透し、地球環境問題への関心がますます高まる中、印刷においても環境に配慮した取り組みが重要となってきています。

※環境省webサイト:2050年カーボンニュートラルの実現に向けて
https://www.env.go.jp/earth/2050carbon_neutral.html
環境問題へ積極的に取り組むことは、企業活動において非常に重要ですが、紙やインキ、 印刷会社を変えるだけで、SDGs・ESG経営に貢献することができます。

FSC(R)COC認証
FSC森林認証とは、適切に管理された森林から切り出された木材を原材料とし、FSC認証材以外のものが混在しないように、適切に仕入、製造、加工、流通したことを証明する国際的な認証制度です。

グリーンプリンティング(GPマーク)
グリーンプリンティング(GP)工場認定制度で認定された工場が製造し、用紙、インキ、製本・表面加工方法等が環境配慮基準を満たした印刷製品に付与できる環境マークです。同社はGP工場認定を取得しています。

植物油インキマーク
植物油を含有した印刷インキ中の植物油含有量基準を満たした植物油インキに付与できる環境マークです。同社の油性インキは上記基準を満たしており、油性インキで印刷した製品にはこのマークが付けられます。

ノンVOCインキ
インキ中に含まれる石油系溶剤を1%未満に抑えたインキに付与できる環境マークです。同社のUVインキは上記基準を満たしており、UVインキで印刷した製品にはこのマークが付けられます。

PtoP (PLATE to PLATEアルミリサイクルシステム)
CTPのアルミニウムを再利用するクローズドループリサイクルに参加していることを示すマークです。この活動により、CTP版のライフサイクル全体で発生するCO2の量を最大約60%削減することが可能です。

GGP(グリーングラフィックプロジェクト)
GGPとは、富士フイルムが販売するCTP完全無処理版のライフサイクル全体で発生するCO2を、開発途上国のCO2削減プロジェクトに出資して得た排出権でオフセットすることでCO2の排出量をゼロとし、カーボンゼロプレートとして提供する事業です。同社のCTP版は全てこのカーボンゼロプレートを使用しています。

SIAA
SIAAマークはISO22196法にて評価された結果に基づき、抗菌製品技術協議会ガイドラインで品質管理・情報公開された製品にのみ表示することができるマークです。

The Favorite2(ザ・フェイバリットセカンド) (R)
自社で独自開発した環境配慮型高品位印刷ソリューションのマークです。インキ使用量が削減できると共に、発色の良い印刷が可能となります。The Favorite2で印刷した製品に表示できます。商標登録済み。

【その他の環境に配慮した取り組み】
● アルミ版のクローズドループリサイクルシステムへの参加
● CTP版の完全無処理化による省資源化
● 油性印刷のパウダーを70%以上削減
● カーボンオフセット事業への参加
● Clear Sky サポーター制度への登録
● EMSによる電力の見える化
● 用途にあわせた省エネ照明の利用
● 省エネタイプの次世代型加湿器の導入
株式会社光陽社
https://www.koyosha-inc.co.jp/

SDGsへの取り組み「環境への取り組み」
https://www.koyosha-inc.co.jp/sdgs/index.html#ECO