Let’s Talk Consent
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マッチングアプリ『Tinder』 “同意”について考えるトークイベント開催 ryuchell「同意はコミュニケーションの基礎」

Tinder Japan(本社:東京都港区、カントリーマネージャー:チョウ・キョ)は、人々に多様な出会いや新しいつながりを提供する世界最大級のマッチングアプリ『Tinder』 を通じて、人と出会い、信頼関係を深める上で重要な 「 同意( Consent )」 について考えるきっかけを提供するべく、学生100名と同意について考えるトークイベント「Let’s Talk Consent」を、11月27日(日)に、青山のスパイラルホールにて開催しました。

本イベントのゲストには、タレント・モデル・アーティストなど多方面で活躍し、固定概念に囚われない考え方や自己表現で若い世代から支持を集めるryuchell(りゅうちぇる)さんと、臨床心理士の資格を持ち、NPO法人「mimosas(ミモザ)」副理事を務める、みたらし加奈さんが登壇。そしてTinder Japan カントリー・マネージャーのチョウ・キョさんを中心に、ゲストのお二人と、社会や学校では学ぶ機会の少ない“同意”をテーマに、トークセッションを展開するというイベントです。

SDGs fanはそのトークイベントの模様を取材してきたのでご覧ください。

トークセッションでは、“同意”に関する基礎知識や、家族やパートナー、友人はもちろん、新たに人と出会い、信頼関係を深めていく上で“同意”の確認が必要な場面をケーススタディとして紹介されました。また、 ゲストご自身のエピソードや考えなども交えながら、参加者の大学生が実際に経験した“同意”に関するエピソードについても掘り下げ、「“自分”と“相手”を知り、大切にするためのコミュニケーション」について繰り広げられました。



イベントが開始されると舞台にはTinder Japanカントリーマネージャーのチョウ・キョさん、ryuchellさん、みたらし加奈さんが登壇。同意という概念について早速みたらし加奈さんは「同意とはあなたと他者との境界線だと思います。特に同意の文脈で語られるバウンダリー(境界線)は身体の境界線だと思ってください。同意はあなたの身体の境界線を越える際に、嫌な事、してほしくないこと、好きなこと、してほしいこと、また相手に対しても同様で、言動を通して尋ねたりコミュニケーションを取っていく概念になります」と分かりやすく説明してくれました。

またryuchellさんは同意については「同意は生きていくうえで、コミュニケーションの基礎なので、避けて通れない、しかしついつい相手と近い距離間になったときに同意の概念がなくなってしまうことがあります。自分の中でも正解が見つからないことなのでよく考えています。」と日常的に”同意”を意識する事の難しさを語ってくれました。

家族や友達、恋人など身近な人と同意の必要性があるのは分かりましたが、マッチングアプリやネットを通じて知り合ったパートナー、友達ではどうやって同意を求め信頼関係を築けばいいでしょうか。

ryuchellさんは、マッチングアプリでの出会いについて、「身近でも(マッチングアプリを使う友人が)めっちゃ多いです。27歳になったんですけど、周りはネットやマッチングアプリを通して出会っています。世代って感じですよね」と話し、今ではマッチングアプリやネットでの出会いが一般的になっていることを明かしました。

ではそのようにネットで知り合ったばかりの人とどうやって関係を築けばいいのでしょうか。これに対し、みたらし加奈さんは「私は臨床心理士という職業柄気をつけていることは“言葉“。第一印象って意外と記憶の中に残るものなので、言葉には気をつける。例えば私から見て女性と思われる姿の方は異性(彼氏)のパートナーがいるかどうかも分からないし、パートナーを持たないという選択肢をしているかもしれない。なので私はパートナーの話が出た際は『あなたはパートナーを欲しいのか欲しくないのか、(対象は)異性なのか同性なのか』など、言葉の決めつけをしないこと。そういうのは意外と相手の記憶に残っていて、『この人とだったら話しても良いかな』、『この人だったら頼れるな』と信頼関係の基礎になる。」と第一印象における言葉の大切さについて語ってくれました。

今回の参加者の中から1つエピソードを紹介します。「同意の取り方についてなんですが、お互いの意思を確認する際に『○○で良い?』と同意が前提の聞き方になってしまい、先に聞いた者勝ちになってしまいます。『良い?』と聞かれると嫌でも拒絶しづらく良いと言ってしまいがちです。」と、このような相談に対してryuchellさんは「これは共感できないかも!自分の心と身体は自分自身しか守れないので、ずっと一緒に居たいと思っている人にはしっかり”言葉”で伝えないといけない。『嫌だ』『もうちょっと待って』『でも大好きなんだよ』ということをきちんと伝えた方が良いと思います。自分自身が傷つかない為に、ここまでは”OK”だけど、ここからは”NO”と、自分の中で、強く揺るがない芯を持つことが大切だと思います。」と、”NO”と伝えることの大切さを語りました。

 

「嫌だ」と言われると相手に嫌われるという思い込みから拒否できないかもしれませんが、その「嫌だ」の伝え方次第で相手にも嫌な思いをさせないとのことです。

Tinder Japanはデートや恋愛において、信頼関係を深める上で欠かせない“同意”について考えることが出来るオリジナルサイト「Let's Talk Consent」を2022年4月4日に公開しました。

日常生活で同意について疑問が生じた際に解決のヒントになるサイトとなっています。

URL:https://letstalkconsent.jp/

国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う
5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
5.6 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、ならびにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。
5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。
5.b 女性のエンパワーメント促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。
5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性及び女子のあらゆるレベルでのエンパワーメントのための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。