Panasonic GREEN IMPACT PARK
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「Panasonic GREEN IMPACT PARK」内覧会 脱炭素の仕組みが良く分かる施設に生まれ変わり!

国際展示場駅から徒歩1分の場所にある「パナソニックセンター東京」の1階に「Panasonic GREEN IMPACT PARK」が登場し、その模様を取材してきました。脱炭素に関する様々なことがゲーム形式で学べたりする施設となっています。

国際展示場駅(りんかい線)から徒歩1分の場所にある「パナソニックセンター東京」の1階に「Panasonic GREEN IMPACT PARK」が登場しました。1階部分をリニューアルし、次世代を担う子どもたちが深刻化する地球温暖化問題の現状と課題解決策を学び、アクションを起こすきっかけづくりの場として2023年3月25日(土)にオープンしました。

「パナソニックセンター東京」は2002年9月にオープンしたショールームで、これまでに累計で1213万人が来場(2022年2月までのデータ)。その後「RiSuPia(リスーピア)」という体験型ミュージアムが2006年から2020年12月まで2階と3階で運営され、2021年4月には「AkeruE(アケルエ)」という施設に生まれ変わっています。

SDGs fanは「Panasonic GREEN IMPACT PARK」リニューアルオープンに先立ち、メディア内覧会に行ってきたのでその模様をお届けします。

「Panasonic GREEN IMPACT PARK」のコアターゲットは小学校4年生から中学生で、テーマはCO削減・資源循環となっており、課題解決に向かっての行動を実際に体験することが出来ます。今回のメディア内覧会では実際にコンテンツを体験することができたのでそれぞれ紹介したいと思います。



パナソニックは2050年に向けて、世界COの総排出量の約1%である3億トンを削減する目標を掲げています。3億トンという大きさが比較出来る物が「Panasonic GREEN IMPACT PARK」には展示されています。高さ3776メートルの富士山よりも遙かに大きい、直径6800メートルの球体が3億トンのCOとなります。これでも世界の1%というから驚きです。

家の電気製品がどれだけCOを排出しているのか簡単にわかる展示されていました。例えば家電を1か月間、使用し続けた場合は以下の通りです。家電のパネルが並んでいて、それを裏返すと1か月間のCO排出量がキログラムで記載されています。

エアコン 23.8kg
LED電球 0.7kg(60W相当の場合)
液晶テレビ 6.1kg(4K50インチの場合)
ドライヤー 1.4kg
電子レンジ 2.4kg

とくにエアコンはCO排出が多い事が分かり、また家電以外だとガソリン車が39.0kgと断トツです。これらを参考にして電気製品を節電する意識していただけたらと思います。

COの「キログラム」と言われてもあまりパッとイメージできない方が大半だと思います。この「Panasonic GREEN IMPACT PARK」には1kgのCOがどのくらいの量なのか大きさで分かる物が展示されています。ボタンを押すと膨らむ球体。これがCOの1kgに相当します。

なかなか熱かったのが、COゼロ発電ゲーム。SDGs fan取材班もチャレンジしたのですが、意外と難しいこのゲーム。太陽、雨、風のランプが付くので、太陽が光った際は太陽光発電、雨が降ってダムに水がたまった際は水力発電、風が吹いた際は風力発電を行い、できるだけCOゼロ発電を目指すというものです。赤いホースのようなものを繋げたり離したりして発電のオンオフを切り替えます。火力発電も可能ですが、COが出てしまうので、ポイントが下がってしまいます。最後に点数の結果とランクが表示されます。Aランクを取れればかなり上手だと言われましたが、結果はCランクでした。

続いてのコンテンツは家の無駄な電気を消して回る「チャレンジ!おうちムダ探し」です。家の中を歩き回る住人。ただ階段やソファの電気を付けっぱなしにしたり、更には冷蔵庫を開けっぱなしにしたりと、電気を無駄にしがちな住人。この住人に変わってボタンを押して電気を消してあげましょう。使用中は消すことが出来ないので、あくまで使っていない無駄な電気のみを消すように心がけるのがコツです。

あちこち振り回されて電気を消していくと星印としてポイントが加算され、最後は中央のモニターにボーナスポイントとして3択クイズが表示されてランクが決まる、というゲームです。

SDGs fanは、パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社ブランド・コミュニケーション部門スペース&メディアコミュニケーションセンター パナソニックセンター東京の児玉比佐子所長に「2050年までにCOを3億トン削減という大きなゴールはありますがその目標までのマイルストーンなどは掲げていますか?」と質問してみました。すると「環境行動計画『GIP2024』を策定しています」と回答が得られました。それぞれの具体的な中間目標は以下の通りです。

 

<CO
自社VCのCO削減量…1634万トン
スコープ1と2…CO₂ゼロ工場 37工場 CO₂削減量…26万トン
スコープ3…「顧客の製品使用におけるCO₂削減量」 1608万トン
社会へのCO₂削減貢献量 3830万トン

 

<資源>
工場廃棄物のリサイクル率…99%
再生樹脂の使用量…9万トン
CE型事業モデル/製品…13事業

 

これら全て2024年度での達成を目標にしているとのことです。またCO工場も拡大し2024年に37工場、2027年に86工場、2030年には全工場にする目標です。

「Panasonic GREEN IMPACT PARK」のコアターゲットは小学校4年生~中学生ということです。体験の際はワークシートで学んだ内容を記入しながら各コンテンツをまわるという流れになっています。

「Panasonic GREEN IMPACT PARK」は2023年に2万人、300の学校からの来場者を目指していると児玉所長は述べ、またこの「パナソニックセンター東京」はパナソニックの工場以外で初めてのCOゼロショールームとして運営していると言います。

りんかい線の国際展示場駅から徒歩1分という好立地な場所にある「パナソニックセンター東京」。3月25日から1階が「Panasonic GREEN IMPACT PARK」としてリニューアルオープンされましたのでCO削減や資源の循環に興味のある方が是非立ち寄ってみてください。

<施設概要>
【営業時間】10:00~18:00
【休館日】毎週月曜日、年末年始
【入場料】無料(AkeruE(3階)は有料。15名以上の団体など、一部割引あり)
【住所】〒135-0063 東京都江東区有明3-5-1 パナソニックセンター東京
https://holdings.panasonic/jp/corporate/center-tokyo.html



国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標 15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。
15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
15.3 2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。
15.4 2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。
15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。
15.6 国際合意に基づき、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適切なアクセスを推進する。
15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。
15.8 2020年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。
15.9 2020年までに、生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計に組み込む。
15.a 生物多様性と生態系の保全と持続的な利用のために、あらゆる資金源からの資金の動員及び大幅な増額を行う。
15.b 保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営のための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。
15.c 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。