パナソニックとZ世代の世良マリカさんが考えるサステナブルな家電とくらし
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パナソニックとZ世代の世良マリカさんが考えるサステナブルな家電とくらし

「パナソニックセンター東京」でサステナブルな家電と生活をテーマにしたセッションが開催。モデルの世良マリカさんとパナソニックが、サステナブルな製品開発や生活について語り合いました。Z世代のエシカル消費にも注目。

2023年9月21日(木)に「パナソニックセンター東京」でサステナブルな取り組みを紹介するセッション企画「サステナブルな家電とくらし」をメディア向けに開催。モデルの世良マリカさんがゲスト登壇し、製品担当のパナソニック社員の方々とトークセッションを行いました。

SDGs fanは、「サステナブルなものづくり」、「くらしにサステナビリティを」の2つのテーマで語った本トークセッション「カデンでサステナって?!」を取材してきましたので、ご覧ください。



セッションの冒頭、世良マリカさんは「家電は毎日必ず使うものですので、今回紹介していただける製品にどんな機能があるのかワクワクします」と家電新製品への期待を語りました。

世良さんは大学の研究プロジェクトで、ケニアで廃棄されるサンダルから新たなプロダクトを作るという環境問題、雇用創出、動物保護というサステナブルな取り組みを行い発信されています。本日のテーマと世良さんの活動が結びつくのでしょうか。



次に、今年の8月にパナソニックが1000名を対象に「家電や暮らしのサステナビリティに関する意識実態調査」を行った結果がスライドとともに発表されました。

「環境や社会に配慮した製品やサービスを取り入れてみたい」という質問に対して全世代では「とても思う」13.7%、「まあまあ思う」60.5%、「あまり思わない」23.6%、Z世代のみを対象とした結果の場合は「とても思う」23.5%と全世代より10%以上も多い数字となっており、「あまり思わない」も約8%低い数字となりました。これに対してZ世代にあたる世良さんは、「私自身も日頃の生活で、サステナブルなものを取り入れることにとても前向きです。周りもそういう方が多いように感じています。」とZ世代のエシカルな消費について語りました。

次に、「あるブランドや企業が環境配慮や素材や部品を使用しているとした場合、そのブランドや企業のイメージ変わると思いますか」という質問に対して、64.6%が「向上する」と回答。Z世代は「とても向上する」が全世代より5%ほど高くなっていることに注目です。これに対して世良さんは「製品がサステナブルであるから興味を持つこともあると思いますし、元々使用している製品が環境配慮されていると気づいた時に、ブランドや製品に対してより信頼度が上がると思います。」と述べました。またサステナブルな商品を選ぶ基準として「意識的に選ぶのではなく、商品選択する際に自然とそういった情報も取り入れている」とし、サステナブルな情報が自然と手に取れるよう日常的にアンテナを高く張っている姿勢を伺うことができました。

続いて、パナソニックの商品企画担当の社員の方と世良マリカさんによるトークセッション「サステナブルなものづくり」です。パナソニック株式会社からは以下の5名が登壇しました。

 

<ドライヤー>

ビューティー・パーソナルケア事業部 ヘアケア商品企画課 中尾彰さん

くらしプロダクトイノベーション本部 ビューティー課 齋藤由紀美さん

<パームイン>

くらしプロダクトイノベーション本部 ビューティー課 別所潮さん

<洗濯機>

ランドリー・クリーナー事業部 ドラム洗商品企画課 中込光輝さん

<パッケージ>

エンターテインメント&コミュニケーション株式会社 デザイン三課 佐藤徹さん

 

「知っている(家電製品メーカー)の環境補助に対する取り組みについて、知っているものを選択ください」という質問スライドを見ながらZ世代の世良さんは「環境問題の中でも、ゴミや廃棄物の問題は私たちにとって身近な存在だと思いますので、そういう意味で、自然由来やリサイクルの素材を使った製品というのは、Z世代の意識が高い部分だと感じます。」と述べ、消費者として、家電メーカーが環境に配慮した製品開発に取り組んでいるか注目ポイントであると言及しました。

パナソニックの新製品ヘアドライヤー『ナノケア(EH-NA0J)』の担当者である中尾彰さんは、「環境配慮やサステナブルな要素は商品を企画する上で重要になってきている」とした上で、ミストグレーという商品は塗料に特徴があり、従来の石油由来の成分ではなく植物由来の成分を10パーセント以上配合した塗料であると説明。機能面でも、節電・エネルギー使用量を削減できると述べました。また、パッケージ担当の斎藤さんによると、「包装材のプラスチック使用料を約95%も削減できた」とし、サステナブルモデルとして環境負荷を抑えた製品であると語りました。

洗濯機の担当者である中込さんは、洗濯機(NA-FA7H2の場合)としては製品全体のプラスチックに対し、約40%再生プラスチックを使用していると説明。洗濯機という大型家電の40%なので影響も非常に大きいと言います。また、「機能面でもサステナブルを重視しており、衣類を長持ちさせる「衣類のロングライフ化」をコンセプトの一つとして開発している。」と語り、新しく発売する機種(NA-LX129Cシリーズ)については、撥水性が維持出来なくなってしまった衣類の撥水性を回復させる機能もあると説明しました。



トークセッション後半は、「くらしにサステナビリティを」をテーマにキッチン空間事業部 調理ソフト課 萩成美さんと、同じくキッチン空間事業部 冷蔵庫商品課 森田尚美さんの2名が登壇。

 

消費者にとって節水やフードロス削減に関心があるという調査結果をもとに、萩さんは「製品企画の段階から環境配慮を意識して取り組んでおり、機能として消費者が意識せずとも環境に配慮している製品であることが重要」と語りました。

さらに、無洗米専用の炊飯器については、「家庭での排水量が減り水質汚濁の抑制にも繋がるほか、無洗米に加工する際に出る「肌ぬか」を肥料や飼料として活用でき環境に優しいのが無洗米の良さ」だと説明。また炊飯器の特徴としては、アプリで炊飯管理が出来るので無駄にご飯を炊くことがなくフードロス削減にもなると語りました。

 

一方、冷蔵庫については、「卵などの残量が分かる「重量検知プレート」により食材のストック管理ができるのでフードロス削減を実現できる」と森田さんが語りました。

この機能に対して世良さんは「本当に欲しい機能で、買い物の際に冷蔵庫に何が残っていたか忘れてしまって、無駄に買いすぎてしまうこともありますし、余った食品がうまく保存できず廃棄になってしまうこともありますが、そういったことを抑え、よりおいしい食事を助けてくれますね。」と感想を述べました。

これから益々このようなサステナブルな商品開発が各企業で浸透していくと思われますが、今回のイベントを通じて、「消費者が意識せずとも自然と環境配慮に繋がる」ことを企業側にも期待したいと感じました。今後もパナソニックの「サステナブルなものづくり」に注目したいと思います。

SDGs目標12「つくる責任つかう責任」とありますが、そもそも具体的にはどういったことなのでしょうか?

国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
12.1 開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、全ての国々が対策を講じる。
12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
12.6 特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。
12.7 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。
12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフ スタイルに関する情報と意識を持つようにする。
12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。
12.b 雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。
12.c 開発途上国の特別なニーズや状況を十分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最小限に留めつつ、税制改正や、有害な補助金が存在する場合はその環境 への影響を考慮してその段階的廃止などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する。