「#ごちそうさまチャレンジ」
PEOPLE

食品ロス削減の取り組みが途上国の学校給食支援になるSNSキャンペーン「#ごちそうさまチャレンジ」

認定NPO法人国連WFP協会(横浜市)が、SNSで気軽に取り組める寄付キャンペーンとして「#ごちそうさまチャレンジ」を実施。過去最高の21万件以上のアクションが集まり、50万人分の学校給食を届けました。

認定NPO法人国連WFP協会(横浜市)は、SNSで気軽に取り組める寄付キャンペーンとして「#ごちそうさまチャレンジ」を9月29日から10月31日まで実施しました。本年は過去最高の211,394件の寄付対象アクションが集まり、50万人に学校給食を届けられることとなりました。

■開催期間:2023年9月29日(金)~10月31日(火)
■結果サイト: https://www.jawfp.org/worldfoodday2023/



「#ごちそうさまチャレンジ」は、ごちそうさまポーズや食品ロス削減の取り組みを指定ハッシュタグ「#ごちそうさまチャレンジで飢餓をなくそう」を付けてSNS(X、Instagram、Facebook)に投稿し拡散する取り組み。投稿すると学校給食5人分(150円)、アンバサダーの投稿を拡散すると学校給食3人分(90円)が協力企業・団体28社(後方に一覧)より国連WFPの「学校給食支援」に寄付される仕組み(※)です。
前身の「ゼロハンガーチャレンジ~食品ロス×飢餓ゼロ~」から6年目(#ごちそうさまチャレンジは昨年に引き続き2年目)を迎える本年は過去最高の211,394件の寄付対象アクションが集まり、50万人分の学校給食支援数となりました。投稿には、食事を完食し「ごちそうさま」をしたことを示す、食べる前と食べ終わった後のお皿の比較写真や、食品ロス削減レシピ、見切り品の購入など、様々な取り組みが寄せられました。また、普段の何気ない食事やカフェでの食事など、キャンペーン用の特別な投稿ではなく、気軽に身近にできることを再認識した投稿も多く寄せられました。その他、キャンペーンアンバサダーの投稿に感化された参加者も多くいました。
※寄付は、協力企業からの寄付金の合計が上限となります。

国連WFP親善大使の杏さん、国連WFPサポーターのEXILE ÜSAさんをはじめ、多くのタレント、料理研究家、インフルエンサーにご協力いただきました。 キャンペーンの参加呼びかけに留まらず、実際に完食した投稿や、ごちそうさまポーズ、多くの人が真似したくなるような食品ロス削減レシピなどバラエティ豊かな投稿が寄せられ、キャンペーンを盛り上げました。

<アンバサダー一覧>
杏 / EXILE ÜSA / 近藤しづか / 白ごはん.com 冨田ただすけ / 高橋メアリージュン / はらぺこグリズリー / フォーリンデブはっしー / ふなっしー / マリウス葉 / むにぐるめ / 山本ゆり / リュウジ /(五十音順 敬称略)

昨年に引き続き、協力企業と一緒にコンテストを実施しました。(各賞につき1名/団体)
各賞:クレハ賞、明治賞、日清食品HD賞、ハウス食品賞

協力企業と一緒に寄付が2倍になる企画も実施しました。合計で700以上の投稿が集まり、寄付を2倍にして約7,390人分の支援につながりました。

①『NEWクレラップ』を使った食品の保存の様子を写真に撮って「#ラップでおいしく保存」付きで投稿
②明治の商品を美味しく楽しく最後まで召し上がっていただき、その様子を「#明治食べきりスマイル」付きで投稿

【協力企業・団体】 ※9月29日現在

協賛
NOK(株) / (株)ニコン / (株)ニチレイ / 日本生活協同組合連合会 / 伊藤ハム米久ホールディングス(株) / 江崎グリコ(株) / エスビー食品(株) / カーギルジャパン合同会社 / 加藤産業(株) / カルビー(株) / キッコーマン(株) / (株)東京個別指導学院 / 日清シスコ(株) / ハニューフーズ(株) / 富士通オプティカルコンポーネンツ(株) / フジッコ(株) / プリマハム(株) / 一般財団法人ベターホーム協会 / (株)ポンパドウル / 三菱商事(株) / (株)モリサワ / 森永製菓(株) / Relo Hotels&Resort

パートナー
有楽製菓(株)


【本キャンペーンの背景】
最新の「世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI)」国連報告書によると2022年に飢餓に直面した人は、最大7億8300万人(世界人口の10人に1人)。新型コロナウイルス流行前の2019年から1億人以上増加しました。増加の要因は、新型コロナウイルスや度重なる気候危機の影響、ウクライナ戦争を含む各地での紛争の影響と言われています。一方で、世界では食料生産量の3分の1が捨てられており、日本でも年に約523万トン(令和3年)が食品ロスとなっています。日本人1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと近い量です。この量は国連WFPの2022年の食料支援量480万トンより多い量です。

「#ごちそうさまチャレンジ」は、こうした「食品ロス」と「飢餓」という2つの食料問題への関心を促し、さらに食品ロス削減の取り組みを通じて「寄付」ができるSNSキャンペーンです。世界食料デー月間、また食品ロス削減月間である10月に、身近にできることから食品ロス削減に取り組み、途上国の子どもたちへの学校給食支援の輪を広げることを目指しました。



飢餓をゼロにすることを使命に活動する国連唯一の食料支援機関です。災害や紛争時の緊急支援、栄養状態の改善、学校給食の提供などを活動の柱に、120以上の国と地域を拠点に活動しています。2020年にはノーベル平和賞を受賞しました。



国連WFPの日本における公式支援窓口です。募金活動のほか、企業・団体との連携、広報を通じて、日本における支援の輪を広げています。



外務省 SDGsサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標 2. 飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
2.1 2030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層および幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食糧を十分得られるようにする。
2.2 5歳未満の子どもの発育障害や衰弱について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養失調を撲滅し、若年女子、妊婦・授乳婦、および高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。
2.3 2030年までに、土地その他の生産資源、投入財、知識、金融サービス、市場、および付加価値や非農業雇用の機会への平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民族、小規模な家族経営の農家、牧畜家および漁師をはじめとする、小規模食糧生産者の農業生産性および所得を倍増させる。
2.4 2030年までに、持続可能な食糧生産システムを確保し、生産性および生産の向上につながるレジリエントな農業を実践することにより、生態系の保全、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水その他の災害への適応能力向上、および土地と土壌の質の漸進的改良を促す。
2.5 2020年までに、国内、地域、および国際レベルで適正に管理および多様化された種子・植物バンクなどを通じて、種子、栽培植物、飼育動物・家畜、およびその近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づく遺伝資源および伝統的な関連知識の活用による便益へのアクセスおよび公正かつ公平な共有を推進する。
2.a 国際協力の強化などを通じて、農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発、および植物・家畜遺伝子バンクへの投資を拡大し、開発途上国、特に後発開発途上国における農業生産の強化を図る。
2.b ドーハ開発ラウンドの決議に従い、あらゆる形態の農産物輸出補助金および同一の効果を伴うすべての輸出措置の並行的廃止など、世界の農産物市場における貿易制限や歪みを是正および防止する。
2.c 農産物商品市場およびデリバティブ市場の適正な機能を確保するための措置を講じ、食糧備蓄などの市場情報への適時のアクセスを容易にすることにより、食糧価格の極端な変動に歯止めをかける。