産後パパ育休
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「産後パパ育休」に向けて育児休業取得/未取得の男性社員へのインタビューを実施

ソーシャルワイヤー株式会社は、男性の育児休業取得の推進を目的とした新制度「出生時育児休業」が2022年10月に運用開始されることを受け、今後の制度運用を踏まえ、育児休業を取得した/しなかった男性社員それぞれに育児休業を取得の理由や育児中の現状についてインタビューを実施。

 これまでの育休制度に追加される「産後パパ育休」は、出産予定日から8週以内に最長4週間取得が可能な男性向け育休制度で、原則初回の申し込み時に申請することで2回に分けて取得可能になります。これまでの制度と大きく違うのは“育休の分割取得”が可能になる点であり、条件次第では従来の育休制度と合わせて最大4回に分けて取得可能となり、より働き方の選択肢が広がる結果となります。

 2021年度における男性の育休取得率は全国で13.97%と過去最高を記録し、9年連続で上昇しています。(出典:厚生労働省 雇用均等基本調査)
 一方で、当社における男性の育休取得率は2021年度と2022年度(8月末時点)の2年連続で33%と全国と比較しても高い数値となっており、育休取得期間についても「6か月」や「1年」など長期の取得実績があります。
 今後も引き続き、働きながら育児を行う上で、社員のニーズに合わせた制度設計が必要であると考えており、より社員のライフスタイルに合った働き方の選択肢を提示できるよう実情把握に努めるため、制度を活用している社員および制度を未活用の社員の双方へのインタビューを行いました。



【鹿島 卓弥(かしま たくみ)さん】
 2020年4月中途入社。システム開発室に所属し、自社サービスの新規機能追加や改修を行う。
 今年6月に待望の第一子である男児が生まれ、6ヵ月の育休を取得。

Q. 育休を取得するきっかけは?
 もし縁あって子どもを授かったら、積極的に育児に参加したいと考えていました。高齢出産であることや両親が遠方に住んでいること、初めての育児で勝手が分からないことがあったので、自分が育休を取得することで妻の負担軽減になればと考えました。最初が一番大変だというイメージがあったので、出産日から育休をスタートすることにしました。

Q. 育休取得にあたり不安に思うことはありましたか?
 同僚(男性)が1年間の育休を取得中だったので、前例があることで気持ちのハードルは少し下がりました。チーム内にも子育て中のメンバーが数名おり、子どもの送り迎えや看病などで柔軟に勤務時間を調整していたことも、復帰後の育児についての安心材料の一つでした。
 しいて言えば自身のエンジニアとしてのキャリアがまだ浅く、半年間という期間が空くことで、復帰後に業務スピードが落ちてしまい、周囲に迷惑をかけてしまうのではないかという不安があります。この点については、育児の合間を見つけて自己学習するなどし、復帰後の業務に影響がないよう、できる限り努力していきたいと思っています。

Q. 育休取得を決めてからの流れはどうでしたか?
 出産予定日の半年前に育休を取得したいことを上司に伝え、期間や開始日について相談しました。実際に育休に入るまでの間、上司に業務進捗を共有しつつ、どうしても期限内に完了することが難しいものについてはメンバーに引き継ぎを行いました。スムーズに休暇に入れるよう部内調整や業務協力してくれた上司や同僚にはとても感謝しています。

Q. 周囲の反応はどうでしたか?
 みんなから“おめでとう”と声をかけていただいたのがとても嬉しかったです。社内に同世代の子どもをもつ社員も多く、共通の話題が増えたことも今後の楽しみの一つです。人事担当者からはお祝いの言葉とともに育休制度の詳しい説明を受けることができ、背中を押していただいたような気持ちでした。

Q. 1日の過ごし方と息抜きのコツを教えてください
 3時間ごとにミルクをあげて寝かしつけ、これを繰り返しながらオムツ替えや沐浴、合間に家事を行っているとあっという間に1日が終わります。妻と交代で行いながら、お互いに一人の時間を作るなどしてなんとか気分転換をしていますが、これがワンオペだったらと思うと恐ろしいです。
 育児以外の家事(例えば料理や掃除、洗濯など)を日頃からパートナーと分担することで、子どもが生まれた際にどちらか一方に負担が偏ることが少なくなると思います。育児についても途中参加ではなく、赤ちゃんが病院から自宅に帰ってきたタイミングで一緒に始めることが大切です。夫(妻)が育児に途中参加すると知識や経験の差が生じ、どちらかが一方的に教える関係となり、次第に亀裂を生むのだと知人が冗談交じりに話していました。

Q. 育休を取る前後で何か変わったことはありますか?
 些細なことですが、一歩家を出ると子連れの家族がたくさんいることに気付きました。ベビーカーを押している方に出会うと、勝手に“子育ての同志”のような気持ちになっています。ウェルカムベビーの配慮がある施設は本当に有難いですし、男性用トイレにオムツ台が無いとガッカリするようになりました。随所で男性が育児に参加することへの理解が進んでいないと感じる一方で、子どもができたことで自分自身の視野が広がったことを実感しています。
 妻が妊娠中の出来事ですが「電車で席を譲ってくれるのは同姓(女性)が多い」と言っていたことを思い出しました。ハッとさせられたのと同時に、自分もきっとスマホに夢中で気付かないことがあったかもしれない、と思いました。親になった今だからこそ、子連れの方が困っている時にいち早く気付き、手助けできる人でありたいと思います。

Q. 最後にメッセージをお願いします
 育休を取得したい気持ちが少しでもあるなら、ぜひ取得してほしいです。
 赤ちゃんは日々、驚くほど成長していきます。その様子をそばで見ることができるのは限られた時間ですし、何ものにも代えがたい貴重な機会であるので、まずはどんな制度があるのか知ってほしいと思います。
 今後チーム内に育休取得を希望するメンバーがいれば背中を押せる存在でありたいですし、自身にできることがあれば積極的に協力していきたいと思います。

【山崎 達生(やまざき たつき)さん】
 2021年新卒入社。仙台営業所にてPR配信サービス@Press(アットプレス)の営業を担当。
 今年7月に第一子である男児が誕生し、仕事と家庭の両立について日々模索しながら業務に励んでいる。
 仕事帰りの沐浴と寝かしつけはパパの担当。

Q. 育児休業取得については検討しましたか?
 育休を取得するという選択肢もありましたが、安定した収入と将来に向けて仕事で結果を出すことが家族のためになると判断しました。様々な選択肢があった中で、新卒2年目でまだまだ若手である私の“仕事を頑張りたい”という意見を尊重してくれた妻にはとても感謝しています。産後は社内制度である特別休暇を取り、家族の時間を過ごしました。

Q. どのように家事・育児を行っていますか?
 平日昼間の家事育児は妻に任せきりですが、帰宅後は抱っこやおむつ替えなど積極的に子どもと関わる時間を設け、妻の負担を軽減できるよう心がけています。沐浴と寝かしつけは私の担当ですが、平日帰りが遅くなると子どもと過ごす時間がほとんどない日もあり、少し寂しくもあります。

Q. 息抜きのコツを教えてください
 人生初めての子育てで戸惑うことが多く、試行錯誤の毎日です。
 意識していることは、第一子であっても必要以上に神経質にならないことです。一人の時間も自分にとってはとても大切な時間なので、休みの日には朝早く起きて、大好きなゴルフの打ちっぱなしに行くこともあります。
 子どもが生まれたばかりで出かけることもなかなか容易ではありませんが、時には妻の好物をテイクアウトし、のんびり美味しいものを食べながら家族団らんするのもストレス解消のひとつです。

Q. 最後にメッセージをお願いします
 まだまだ新米パパの私が言うのはおこがましいのですが、子育てに正解はないと思います。気張らず、必要以上に過敏にならず、これからも我が子の成長を見守っていきたいです。
 子育ては初めてのことばかりで戸惑うことも多いですが、子どもが生まれてからより一層毎日が楽しいと感じるようになりました。
 そして最後に… 我が子はとんでもなく可愛いです!

 当社は全ての社員にとって働きやすい環境を整えるとともに、育児休業の取得有無に関わらず、それぞれのライフステージに合わせたより良い選択ができるよう、子の出生時における以下のような社内制度を設けております。

1. 人事相談窓口の設置
2. 特別休暇の付与(3日間連続)
3. 慶弔見舞金の支給
4. 子の看護休暇取得制度(5日間)

 合わせて11時~15時の間をコアタイムとした勤務時間の調整、社内イントラのクラウド化やチャットツールの活用などのリモートワーク環境の整備を通じ、個々人に合った柔軟な働き方が選択できる社内環境を構築してまいりました。引き続き、時代の変化に適合する多様な働き方を通じた社員のエンゲージメントと企業価値の向上に努めてまいります。


<当社のESG活動>
https://www.socialwire.net/company/esg



商号  : ソーシャルワイヤー株式会社(証券コード:3929)
代表者 : 代表取締役社長 庄子 素史
所在地 : 〒108-0023 東京都港区芝浦三丁目9番1号 芝浦ルネサイトタワー6階
設立  : 2006年9月6日
事業  : デジタルPR事業(インフルエンサーPR/リリース配信/クリッピング)
     シェアオフィス事業(シェアオフィス運営/クラウド翻訳)
URL  : https://www.socialwire.net/



国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う
5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
5.6 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、ならびにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。
5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。
5.b 女性のエンパワーメント促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。
5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性及び女子のあらゆるレベルでのエンパワーメントのための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。