デカボな商品が並ぶ「Earth hacksマルシェ」が渋谷の宮下パークにて開催
学生による「Earth hacksデカボチャレンジ2022」も同時開催
SDGs fanは今回開催された「第2回 Earth hacks マルシェ」を取材してきました。数々の企業がブースを出展し、驚きの脱炭素アイテムやサービスが見られましたのでその様子をレポートしたいと思います。
生活者一人ひとりのアクションで脱炭素社会を推進する共創型プラットフォーム「Earth hacks」(博報堂「ミライの事業室」、三井物産株式会社)は、12月3日(土)と12月4日(日)に渋谷区立宮下公園 芝生ひろば(ミヤシタパーク屋上)で、デカボな商品を手にとって、実際に買える「第2回 Earth hacks マルシェ」を開催しました。
SDGs fanは今回開催された「第2回 Earth hacks マルシェ」を取材してきました。数々の企業がブースを出展し、驚きの脱炭素アイテムやサービスが見られましたのでその様子をレポートしたいと思います。
UCCさんは“サステナブルなコーヒー”原料を50%使用したコーヒーを展示していました。包装も紙箱となっており、1箱あたり7.81グラムものプラ使用量を削減できるというものです。
アドベンチャーワールドで飼っているパンダの餌の残りの竹により作られたグッズを出展。話を聞いたところ、「パンダは1日30キロ笹を食べるのですが、えり好みするので倍ぐらいあげるんです。60キロあげた内、好んだ30キロだけを食べます」とのことで、余った笹は今までは捨てていましたが、それをタンブラーや栞というグッズにして利用したようです。
デンマーク発、ダントーイ社のサステナブルな遊び道具ボーネルンドが展示されていました。こちらはなんとプラスチックはわずか10%で90%はサトウキビを使用されています。これにより生産時の二酸化炭素を抑え、またリサイクルも可能としています。
テントやシートベルトなどをアップサイクルし制作したバッグが展示されていました。バッグにはシートベルトの名残りがわかるようにワンポイントとしてロックの箇所が残されています。
担当の方にお話を伺ったところ「衝撃テストで使われたシートベルトやシートはもう使うことが出来ないのでこうしてアップサイクルしています」とのことです。またテントも「少し傷が入った物は売り物にならないのでこうしてバッグにしています」とのことです。元はテントなので、非常に丈夫で水に強い素材となっています。
アメリカの会社が開発した、万能なタッパ「ZipTop」。蓋がなく、ジッパー付きの袋やシリコンパックのように閉じることができるというもの。
またかなりの耐久性があり、電子レンジ使用も可能で、飯ごう炊飯器のようにお米も炊けるという優れもの。本当に良いものなので取材後に1個購入してしまいました。
担当の方にお話を伺ったところ「洗うのも楽で簡単に裏返して洗うこともできます。また自立して経つのでそのままキッチンから食卓に持っていって使うことも出来ますし乾かすときは逆さまに立てて乾かすと非常に楽です。これにより無駄なプラスチックを捨てずに脱炭素となってくれたらと思います」と説明いただきました。商品ラインナップは8つありますので、お好みの物をどうぞ。
DEWブースではサステナブル商品の数々が展示されていました。「CORNマスク」はとうもろこしのデンプンを原料とするマスクで60回まで洗って利用することが可能としています。
中でも気になったのが竹のトイレットペーパーです。1個120円ですが、癖になるほど柔らかいとのこと。実際に触らせていただいたところ、本当にフワフワでした。一度使うと普通のトイレットペーパーは使えなくなるほどと担当の方は言っていました。
また竹を素材とした歯ブラシも展示しており、プラスチックを廃止したことにより脱炭素と目指すとしています。
学生が共創するビジネスコンテスト「Earth hacksデカボチャレンジ2022」が2022年12月3日と4日にかけて行われました。
・味の素チーム
・味の素AGFチーム
・愛媛県庁チーム
・KDDIチーム
・ソニーグループクリエイティブセンターチーム
・トヨタ自動車チーム
・博報堂・博報堂DYメディアパートナーズチーム
・みずほ銀行チーム
・三井不動産チーム
・三井物産チーム
・UCC上島珈琲チーム
など数々のチームがプレゼンテーション。その中で気になった1チームを紹介したいと思います。
ソニーグループクリエイティブセンターチームはOBM(オリジナル・ブレンド・マテリアル)を使用した生理用品を発表。その内容は竹・さとうきび・市場再生リサイクルペーパーと100%紙素材を使い安く貧困で悩んでいる5億人の女性に届けるというもの。
OBMを用いればCO2の削減、生理用品に適した材質と生理用品への汎用性も抜群だとしています。また製造過程や原産地まで公開しニーズに応え世界中で生産可能だというメリットも挙げていました。
そのほか雪国に住んでいるチームで結成された「トヨタ自動車チーム」は「おうち給電システム」を提案してくれました。
来年も開催されると思われる「Earth hacks マルシェ」ですが、面白い脱炭素アイテムが非常に多かったので気になった人は足を運んでみてはどうでしょうか。
国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標 7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
7.1 2030 年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。 7.2 2030 年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。 7.3 2030 年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。 7.a 2030 年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。 7.b 2030 年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。