PARTNERSHIP
フランス貿易投資庁-ビジネスフランスサステナビリティ経営を促進【後編】伊藤忠商事による太陽光パネルリサイクル事業
2023年6月5日、貿易投資庁-ビジネスフランス主催「対仏投資結果発表 記者会見」が行われました。本記事では、伊藤忠商事の太陽光パネルリサイクル事業について紹介します。
伊藤忠商事エネルギー・化学品カンパニーの再生可能エネルギービジネス課長 村上 洋一氏は、フランス企業(ROSI社)との共同開発を進める太陽光パネルリサイクルについて語りました。
「日本では再生可能エネルギーの固定価格買取制度が施行された2012年から、大型の太陽光発電所の開発が活発化しました。この制度はヨーロッパで始まったものあり、ヨーロッパでは2000年半ばから太陽光パネルが普及しています。太陽光パネルの寿命は約20年と言われており、欧州市場ではリサイクルビジネスが日本に比べて先行しています。このような背景から、伊藤忠商事とパネルリサイクル技術を持つROSI社は、2022年11月に資本提携を行いました。
太陽光パネルは、廃棄処分しているケースが多く、リサイクルするためにはシリコンや銀などの素材を効率良く回収する技術が必要になります。ROSI社は太陽光パネルの製造装置の知見を元に、リサイクルするためのユニークな技術を持っていました。」
「日本では再生可能エネルギーの固定価格買取制度が施行された2012年から、大型の太陽光発電所の開発が活発化しました。この制度はヨーロッパで始まったものあり、ヨーロッパでは2000年半ばから太陽光パネルが普及しています。太陽光パネルの寿命は約20年と言われており、欧州市場ではリサイクルビジネスが日本に比べて先行しています。このような背景から、伊藤忠商事とパネルリサイクル技術を持つROSI社は、2022年11月に資本提携を行いました。
どのように太陽光パネルをリサイクルするのでしょうか。村上氏は
「太陽光パネルは、シリコンや銀などが挟まって層になっているものを熱処理し、セルの破片をふるいにかけます。ROSI社は化学処理により、純度の高いシリコンや銀を取り出すことができます。
伊藤忠商事は、原材料から太陽光パネルの設置、電気の販売、太陽光パネルのリサイクルという循環を作る事で、文字通り再生可能なビジネスを作って行きたいと思っています。」
と、太陽光を通じた循環型社会への未来像を語りました。
今回は前後編にて、日本を代表する大企業とフランス企業との協力から生まれた、サステナビリティ経営について紹介しました。
「太陽光パネルは、シリコンや銀などが挟まって層になっているものを熱処理し、セルの破片をふるいにかけます。ROSI社は化学処理により、純度の高いシリコンや銀を取り出すことができます。
伊藤忠商事は、原材料から太陽光パネルの設置、電気の販売、太陽光パネルのリサイクルという循環を作る事で、文字通り再生可能なビジネスを作って行きたいと思っています。」
と、太陽光を通じた循環型社会への未来像を語りました。
今回は前後編にて、日本を代表する大企業とフランス企業との協力から生まれた、サステナビリティ経営について紹介しました。
国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標 17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
資金
17.1 課税及び徴税能力の向上のため、開発途上国への国際的な支援なども通じて、国内資源の動員を強化する。 17.2 先進国は、開発途上国に対するODAをGNI比0.7%に、後発開発途上国に対する ODAをGNI比0.15~0.20%にするという目標を達成するとの多くの国によるコミットメントを含むODAに係るコミットメントを完全に実施する。ODA 供与国が、少なくとも GNI比0.20%のODAを後発開発途上国に供与するという目標の設定を検討することを奨励する。 17.3 複数の財源から、開発途上国のための追加的資金源を動員する。 17.4 必要に応じた負債による資金調達、債務救済及び債務再編の促進を目的とした協調的な政策により、開発途上国の長期的な債務の持続可能性の実現を支援し、重債務貧困国(HIPC)の対外債務への対応により債務リスクを軽減する。 17.5 後発開発途上国のための投資促進枠組みを導入及び実施する。
技術
17.6 科学技術イノベーション(STI)及びこれらへのアクセスに関する南北協力、南南協力及び地域的・国際的な三角協力を向上させる。また、国連レベルをはじめとする既存のメカニズム間の調整改善や、全世界的な技術促進メカニズムなどを通じて、相互に合意した条件において知識共有を進める。 17.7 開発途上国に対し、譲許的・特恵的条件などの相互に合意した有利な条件の下で、環境に配慮した技術の開発、移転、普及及び拡散を促進する。 17.8 2017年までに、後発開発途上国のための技術バンク及び科学技術イノベーション能力構築メカニズムを完全運用させ、情報通信技術(ICT)をはじめとする実現技術の利用を強化する。
能力構築
17.9 すべての持続可能な開発目標を実施するための国家計画を支援するべく、南北協力、南南協力及び三角協力などを通じて、開発途上国における効果的かつ的をしぼった能力構築の実施に対する国際的な支援を強化する。
貿易
17.10 ドーハ・ラウンド(DDA)交渉の結果を含めたWTOの下での普遍的でルールに基づいた、差別的でない、公平な多角的貿易体制を促進する。 17.11 開発途上国による輸出を大幅に増加させ、特に2020年までに世界の輸出に占める後発開発途上国のシェアを倍増させる。 17.12 後発開発途上国からの輸入に対する特恵的な原産地規則が透明で簡略的かつ市場アクセスの円滑化に寄与するものとなるようにすることを含む世界貿易機関(WTO)の決定に矛盾しない形で、すべての後発開発途上国に対し、永続的な無税・無枠の市場アクセスを適時実施する。
体制面
政策・制度的整合性
17.13 政策協調や政策の首尾一貫性などを通じて、世界的なマクロ経済の安定を促進する。 17.14 持続可能な開発のための政策の一貫性を強化する。 17.15 貧困撲滅と持続可能な開発のための政策の確立・実施にあたっては、各国の政策空間及びリーダーシップを尊重する。
マルチステークホルダー・パートナーシップ
17.16 すべての国々、特に開発途上国での持続可能な開発目標の達成を支援すべく、知識、専門的知見、技術及び資金源を動員、共有するマルチステークホルダー・パートナーシップによって補完しつつ、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化する。 17.17 さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。
データ、モニタリング、説明責任
17.18 2020年までに、後発開発途上国及び小島嶼開発途上国を含む開発途上国に対する能力構築支援を強化し、所得、性別、年齢、人種、民族、居住資格、障害、地理的位置及びその他各国事情に関連する特性別の質が高く、タイムリーかつ信頼性のある非集計型データの入手可能性を向上させる。 17.19 2030年までに、持続可能な開発の進捗状況を測るGDP以外の尺度を開発する既存の取組を更に前進させ、開発途上国における統計に関する能力構築を支援する。