珈琲館 銀座ブレンド
PROSPERITY

新しい雇用の創出へ。障がい者の方々が個性を活かし働く「焙煎所」を東京本社にオープン。その場で焙煎した特別なコーヒー「珈琲館 銀座ブレンド」を6月6日(木)より『珈琲館』の2店舗で新発売!

C-United株式会社は、新規事業として、障がい者の方々が珈琲生豆の配合から焙煎・梱包、発送までを行う焙煎所を2024年3月29日(金)に東京本社1階にオープンしました。さらに、CUクルーが個性を活かし、焙煎する特別なコーヒー「珈琲館 銀座ブレンド」を、6月6日(木)より『珈琲館』の2店舗で新発売します。

C-United株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:友成 勇樹)は、新規事業として、障がい者の方々(以下「CUクルー ※」)が珈琲生豆の配合(ブレンド)から焙煎・梱包、発送までを行う焙煎所を2024年3月29日(金)に東京本社1階にオープンしました。さらに、CUクルーが個性を活かし、焙煎する特別なコーヒー「珈琲館 銀座ブレンド」を、6月6日(木)より『珈琲館』の2店舗で新発売します。

同社は、“珈琲文化の創造と発展を通して人を幸せにすること”を経営理念に掲げています。その理念のもと、生産者の暮らしを支えるなどサステナブルな取り組みを続ける農園から珈琲豆を取り寄せ、季節限定珈琲として販売する活動や、『珈琲館』、『カフェ・ベローチェ』、『カフェ・ド・クリエ』の主力3業態以外にも“煙草を吸う人” “吸わない人”双方にとって心地よい分煙社会を目指したブランド、『THE SMOKIST COFFEE』などの運営を行っています。
社会環境が変化し、多様化が進む現代。様々なバックグラウンドを持つ方々に幸せになっていただくため、より一層DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を推進する必要があると考えています。

※ C-United で働くハンディキャップをお持ちの方々を、一緒に働く仲間として CU クルーと呼んでいます。



同社が、最も重要視したのは「安心して働ける環境をつくり、ビジネスとして成立、持続させること」です。障害者雇用促進法の改正により、民間企業での障害者の法定雇用率は2024年4月1日から2.5%、2026年7月1日以降は2.7%へと段階的に引き上げられます。当社はこの改正に対して、障がい者の方々の就業機会を増やすだけではなく、「雇用の質」を上げる働きを実現したいと考えました。
そのため、一部内製化により「雇用」を創出するだけではなく、新商品づくりに携わる環境を作ることで、やりがいを持って働ける環境を整備。また、本社社員と近い距離で働くことで、組織の一員として働く意識を持っていただくと共に社員とのコミュニケーションも促します。



始業時間から終了時間まで共に仕事をする有資格者のJOBコーチが常駐。けがや事故、人間関係の悩みなどに対して迅速に対応できる労働環境を整えています。また、人事部との面談を月に1度実施し、その中で吸い上げた意見を仕事内容に反映する仕組みも整備。今後は、キャリアアップ制度の確立も視野に入れています。



従来の焙煎機は、焙煎時に200~300度に到達するため、常に監視する必要があります。また、煙が上がり熱風が発生するため煙突も必要です。しかし、本焙煎所に導入している「Bellwether Roaster」は高温で煙を焼くことで煙や熱風を出さず、室内でも安全に焙煎ができます。さらに、焙煎機以外の部分でもCUクルーのけがを防止するため、高温になる機械部分には特注のガードをつけ、珈琲豆の包装機も包装紙を感知したときのみ作動する仕様にしています。

CUクルーが目視にて、焙煎後に欠点豆を取り除く作業(ハンドピック)を丁寧に行い、安定した味わいを作り上げています。特に、生豆の配合や焙煎に関しては、有識者のJOBコーチだけではなく珈琲焙煎の専門家からも必要な技能をレクチャーし、知識がない方でも安心して仕事を開始できる環境を整えています。

制服には、ハンチング帽、エプロン、金属の名札を支給しています。来客が訪れた際に、自然に目に入るデザインを採用。同社の一員として、かっこよく動きやすい姿で勤務していただきます。

プロジェクト立ち上げにかかった期間や、工夫したポイントなどがあれば教えてください。
2023年の9月頃からプロジェクトを立ち上げ、約8か月かかりました。もともとは本社ではない場所で、CUクルーが働く形を検討していました。しかし、弊社が大切にしている理念の実現とは乖離していると気づき、1から検討し直し、本社に焙煎所を開設する形になりました。工夫したポイントは、ビジネスとして成立・持続していく仕組みをつくること。障がい者の方々の雇用はノベルティ作成や単純作業など事業に直結しないものが多い一方、私たちが行いたいのはそうではなく、公平性を大切にしてビジネスとして成立させることだという強い思いを持っていたため、事業の一環である「新商品をつくる」というところに注力しました。

今後の展望を教えてください。
5月までに6名のCUクルー採用を予定し、2024年度末までに最大10名まで雇用拡大を予定しています。ありがたいことに、説明会に約50名が予約してくださっていますし、職業紹介のご担当者さまが良い求人だと積極的に紹介してくださっているという話も聞きました。
また当初は、CUクルーの体調によって焙煎量が左右される可能性があることを鑑み、珈琲館の限定店舗で販売する形をとりますが、安定的に生産量が確保できるようになれば徐々に他の系列店舗への導入も増やしていきたいです。



“珈琲文化の創造と発展を通して人を幸せにすること”という経営理念の下、珈琲館、カフェ・ベローチェ、カフェ・ド・クリエなどを中心に、お客様の日常に寄り添える様々なスタイルのカフェブランドを運営しています。C-United全体で、11ブランド約570店舗を全国で展開しています。

商号:C-United株式会社
代表者:代表取締役社長 友成 勇樹
所在地:〒105-0012 東京都港区芝大門2丁目10番12号 KDX芝大門ビル1F・9F
事業内容:カフェチェーンの経営(直営店及びフランチャイズ店舗)/物販事業/食材卸売事業
従業員数:9,708名(うち社員数848名、2024年1月現在)
展開ブランド: カフェ・ベローチェ、THE SMOKIST COFFEE、珈琲館、珈琲館 蔵、CAFE DI ESPRESSO珈琲館、カフェ・ド・クリエ/カフェ・ド・クリエ ホピタル/カフェ・ド・クリエ リーブル、カフェ・ド・クリエ グラン/カフェ・ド・クリエ プラス/メゾン・ド・ヴェール



外務省 SDGsサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標10 国内および各国間の不平等を減らす
10.1 2030年までに、各国の所得下位40%の所得成⻑率について、国内平均を上回る数値を漸進的に達成し、持続させる。
10.2 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
10.3 差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、ならびに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。
10.4 税制、賃金、社会保障政策をはじめとする政策を導入し、平等の拡大を漸進的に達成する。
10.5 世界金融市場と金融機関に対する規制とモニタリングを改善し、こうした規制の実施を強化する。
10.6 地球規模の国際経済・金融制度の意思決定における開発途上国の参加や発言力を拡大させることにより、より効果的で信用力があり、説明責任のある正当な制度を実現する。
10.7 計画に基づき良く管理された移民政策の実施などを通じて、秩序のとれた、安全で規則的かつ責任ある移住や流動性を促進する。
10.a 世界貿易機関(WTO)協定に従い、開発途上国、特に後発開発途上国に対する特別かつ異なる待遇の原則を実施する。
10.b 各国の国家計画やプログラムに従って、後発開発途上国、アフリカ諸国、小島嶼開発途上国及び内陸開発途上国を始めとする、ニーズが最も大きい国々への、政府開発援助(ODA)及び海外直接投資を含む資金の流入を促進する。
10.c 2030年までに、移住労働者による送金コストを3%未満に引き下げ、コストが5%を越える送金経路を撤廃する。