海を守るために山へ。不法投棄や蓄積ごみに向き合う清掃活動、企業・学生・個人の現場参加を受付中
NPO法人MORE企画は、山における不法投棄や蓄積ごみの回収活動を行っています。現在、企業・学生・個人を問わず、現場参加の受け入れを行っており、見学のみの参加や1人での参加も可能です。
NPO法人MORE企画は、山における不法投棄や蓄積ごみの回収活動を行っています。現在、企業・学生・個人を問わず、現場参加の受け入れを行っており、見学のみの参加や1人での参加も可能です。海のごみ問題の“上流”にあたる山に目を向け、誰でも関われる形での活動を広げています。
山の中には、日常生活では目にすることのない形でごみが存在しています。斜面に埋もれた家電製品、崩れた地面の中から現れる生活用品、長い年月をかけて蓄積された小さなごみ。一見すると綺麗に見える場所でも、少し掘り起こすと人工物が現れることも少なくありません。私たちが回収しているごみは、こうした一部に過ぎず、視界に入らない場所にも多くのごみが残されています。
これらは回収の一部であり、見えない場所にも多くのごみが残されています。毎回、多くの仲間たちと一緒に山の中に入って、1度に100kg以上のごみを回収しています。参加登録者は、現在33名(2025年5月13日現在)。全員が揃うことはありませんが、毎回10名程度で活動しています。
現在の活動には、地域の方々、地元企業、学生、自衛官、海上保安官、環境活動団体など、さまざまな人が関わっています。参加してくれた方々は、リピーターとして参加してくださることが多いです。
初めて参加した方からは、
「なぜこれがここにあるのか考えて楽しかった!」
「山の中を掃除する"自分"に笑えてきた」
「想像していたよりも参加しやすかった」
「一人でも安心して参加できた」
「こんな世界があるとは全く知らなかった」
「実際に現場を見ることで意識が変わった」
「皆さんが楽しそうで、不法投棄という犯罪のごみを拾っていることを忘れて楽しんだ」
「また絶対参加したい!!」
といった、ポジティブな意見が飛び交います。
特別な経験や知識がなくても関われることが、この活動の特徴の一つです。
【活動日】
毎月第一土曜日&第三水曜日(団体での参加希望の場合は、別日対応も可能)
9時~10時半
静岡県伊豆市(伊東市と修善寺の間)
【参加条件】
・1人での参加OK
・見学のみの参加OK
・学生の課外活動としての参加OK
・企業研修や見学OK
専門的なスキルや経験は必要ありません!
無理のない形で、それぞれの関わり方を選ぶことができます。
「拾っているごみは、どこから来るの?なんであんなに捨てられているの?」と、よく聞かれます。
山に存在するごみの背景には、さまざまな要因があります。
・過去に、その場所が「ごみ捨て場」として利用されていた可能性
・粗大ごみ回収の業者が適切に処理をせず、山に捨てた可能性
・日常のポイ捨ての積み重ねが山の上部から流されてきた可能性
・林業などの作業後に放置された可能性
・窃盗事件の残骸の可能性
・個人や企業が処分に困って捨てた可能性
山のごみの原因は、一つではなく複数の要因が重なり合っていることが多いと思います。しかし、捨てている現場や捨てた人に会って話を聞いたことはありませんので、本当のことはわかりません。ごみの種類や場所から推測するに留まっています。
山に捨てられたごみは、その場にとどまり続けるわけではありません。雨や風によって少しずつ移動し、川へと流れ込み、最終的には海へとたどり着きます。これが、同社が山から清掃活動を行っている大きな理由です。海のごみ問題を解決するためには、海だけでなく、その"上流"にあたる山からのアプローチが欠かせません。
山に放置されたごみは、自然環境にさまざまな悪影響を及ぼします。
まず、缶やびんなどのごみは長期間にわたって土壌を汚染し続けます。プラスチックは数百年かけて少しずつ分解され、マイクロプラスチックとなって土や水に混入します。また、乾電池や塗料缶などは有害な化学物質を土壌や地下水に染み出させ、周辺の植物や生き物に深刻なダメージを与えます。
さらに見落とされがちなのが、山火事のリスクです。乾燥した季節に、ガラスびんや缶の底がレンズのように太陽光を集め、枯れ葉や枯れ草に引火することがあります。また、タバコの吸い殻のポイ捨ても、山火事の原因として国内外で多数報告されています。ひとたび山火事が発生すれば、何十年もかけて育った樹木が一瞬で失われ、野生動物の住処も消滅します。そして裸になった地面は土砂崩れを引き起こしやすくなり、麓の集落にまで被害が及ぶことがあります。
加えて、野生動物がごみを「食べ物」と誤認して口にするケースも深刻です。袋や包装材を誤飲した動物が消化できずに死亡した事例は、国内の山間部でも確認されています。生態系の頂点に立つ動物への影響は、食物連鎖全体のバランスを崩すことにもつながります。
山には、雨が降ったときだけ一時的な流れができます。これらが、地面に捨てられたごみを少しずつ下流へと運んでいきます。その過程で、土を汚し、植物の生育を妨げ、動物にも危害を与えます。汚れた土やごみの上に降った雨は、やがて私たちの飲み水になり、多くは海へと流れ出ます。そしてその海水はやがて蒸発して雨となり、再び私たちに降り注ぎ、飲み水になったり植物を育てたりします。途中にあるごみを正しいルート(ごみ処理ルート)に乗せることは、地球全体の水の循環を守り、清浄に保つための作業です。
「環境問題への取り組みは大切だとわかっていても、何から始めればいいかわからない」そんな声を、多くの企業担当者からいただきます。まずは、1名でも2名でも良いので現場に来てみてください。実際に山に入り、自分の手でごみを拾う体験は、会議室でのプレゼンや数字では伝わらないリアルな課題感を、社員一人ひとりの中に生み出します。その気づきは、普段の業務にも会社全体の環境意識にも、じわじわと影響を与えていきます。
また、普段は異なる部署で働く社員同士が、同じ目標に向かって汗をかく時間は、自然とコミュニケーションを生み出し、チームビルディングの場としても多くの方から好評をいただいています。活動の様子は社内外への発信にも活用でき、CSR活動としての実績づくりにもつながります。現場でしか見えない課題があり、現場でしか生まれない会話があります。
国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標 15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。 15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。 15.3 2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。 15.4 2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。 15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。 15.6 国際合意に基づき、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適切なアクセスを推進する。 15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。 15.8 2020年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。 15.9 2020年までに、生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計に組み込む。 15.a 生物多様性と生態系の保全と持続的な利用のために、あらゆる資金源からの資金の動員及び大幅な増額を行う。 15.b 保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営のための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。 15.c 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。