SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」~マグロ養殖のスマート漁業にBuddycomが活躍、SDGsの実現に向けた取り組みに貢献~
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SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」~マグロ養殖のスマート漁業にBuddycomが活躍、SDGsの実現に向けた取り組みに貢献~

SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」(Goal17: Partnerships for the goals)は、『資金』『技術』『能力構築』『貿易』『体制面』といった観点から、国や地域を超えて、目標達成のために協力していこうという目標です。この記事では、サイエンスアーツ社、KDDI社、ツナドリーム五島社、さらに長崎県五島市の4者が協力し、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」(Goal14: Life below water)の達成に貢献する取り組みについてご紹介します。

国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標 17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

資金
17.1 課税及び徴税能力の向上のため、開発途上国への国際的な支援なども通じて、国内資源の動員を強化する。
17.2 先進国は、開発途上国に対するODAをGNI比0.7%に、後発開発途上国に対する ODAをGNI比0.15~0.20%にするという目標を達成するとの多くの国によるコミットメントを含むODAに係るコミットメントを完全に実施する。ODA 供与国が、少なくとも GNI比0.20%のODAを後発開発途上国に供与するという目標の設定を検討することを奨励する。
17.3 複数の財源から、開発途上国のための追加的資金源を動員する。
17.4 必要に応じた負債による資金調達、債務救済及び債務再編の促進を目的とした協調的な政策により、開発途上国の長期的な債務の持続可能性の実現を支援し、重債務貧困国(HIPC)の対外債務への対応により債務リスクを軽減する。
17.5 後発開発途上国のための投資促進枠組みを導入及び実施する。

技術
17.6 科学技術イノベーション(STI)及びこれらへのアクセスに関する南北協力、南南協力及び地域的・国際的な三角協力を向上させる。また、国連レベルをはじめとする既存のメカニズム間の調整改善や、全世界的な技術促進メカニズムなどを通じて、相互に合意した条件において知識共有を進める。
17.7 開発途上国に対し、譲許的・特恵的条件などの相互に合意した有利な条件の下で、環境に配慮した技術の開発、移転、普及及び拡散を促進する。
17.8 2017年までに、後発開発途上国のための技術バンク及び科学技術イノベーション能力構築メカニズムを完全運用させ、情報通信技術(ICT)をはじめとする実現技術の利用を強化する。

能力構築
17.9 すべての持続可能な開発目標を実施するための国家計画を支援するべく、南北協力、南南協力及び三角協力などを通じて、開発途上国における効果的かつ的をしぼった能力構築の実施に対する国際的な支援を強化する。

貿易
17.10 ドーハ・ラウンド(DDA)交渉の結果を含めたWTOの下での普遍的でルールに基づいた、差別的でない、公平な多角的貿易体制を促進する。
17.11 開発途上国による輸出を大幅に増加させ、特に2020年までに世界の輸出に占める後発開発途上国のシェアを倍増させる。
17.12 後発開発途上国からの輸入に対する特恵的な原産地規則が透明で簡略的かつ市場アクセスの円滑化に寄与するものとなるようにすることを含む世界貿易機関(WTO)の決定に矛盾しない形で、すべての後発開発途上国に対し、永続的な無税・無枠の市場アクセスを適時実施する。

体制面
政策・制度的整合性
17.13 政策協調や政策の首尾一貫性などを通じて、世界的なマクロ経済の安定を促進する。
17.14 持続可能な開発のための政策の一貫性を強化する。
17.15 貧困撲滅と持続可能な開発のための政策の確立・実施にあたっては、各国の政策空間及びリーダーシップを尊重する。

マルチステークホルダー・パートナーシップ
17.16 すべての国々、特に開発途上国での持続可能な開発目標の達成を支援すべく、知識、専門的知見、技術及び資金源を動員、共有するマルチステークホルダー・パートナーシップによって補完しつつ、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化する。
17.17 さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。

データ、モニタリング、説明責任
17.18 2020年までに、後発開発途上国及び小島嶼開発途上国を含む開発途上国に対する能力構築支援を強化し、所得、性別、年齢、人種、民族、居住資格、障害、地理的位置及びその他各国事情に関連する特性別の質が高く、タイムリーかつ信頼性のある非集計型データの入手可能性を向上させる。
17.19 2030年までに、持続可能な開発の進捗状況を測るGDP以外の尺度を開発する既存の取組を更に前進させ、開発途上国における統計に関する能力構築を支援する。
このように、SDGsの目標17は『資金』『技術』『能力構築』『貿易』『体制面』という5つの側面から、国や地域を超えて、SDGs目標の達成のために協力することを目的としています。

今回の記事では、サイエンスアーツ社、KDDI社、ツナドリーム五島社、さらに長崎県五島市の4者が協力し、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」の達成に貢献するの取り組みをご紹介します。
株式会社サイエンスアーツ(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:平岡 秀一)の 独自開発する未来型チームコミュニケーションBuddycom(バディコム)が、株式会社ツナドリーム五島(本社: 長崎県五島市、代表取締役: 高橋 誠)にて、マグロ養殖業の従業員間のコミュニケーションと安全確保ツールとして活用されています。

長崎県五島市 (市長: 田上 富久、以下 五島市)とKDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 髙橋 誠、以下 KDDI) は2019年、情報通信技術(ICT)による地域活性化を目指す連携協定を締結。ツナドリーム五島の協力を得て、KDDIのICTを生かしたスマート漁業に取り組んでいますが、この養殖現場でBuddycomが活用されています。

導入事例動画はこちら
背景
クロマグロを養殖するいけすでは、海風の音や、船の機械音により、作業者同士のコミュニケーションが取りづらいことや、作業中は手袋をしているため電話などによる通話も困難なことにより、必要な情報の連携をリアルタイムで行えないという課題がありました。また、管理者が作業者の居場所も把握できず、有事の際も、迅速に情報を伝えることができませんでした。

そこでKDDIとツナドリーム五島は、マグロ養殖作業者の円滑なコミュニケーションによる作業効率化と安全確保を目的にBuddycomを活用した実証実験を実施しました。
Buddycomを活用した実証実験の様子

Buddycomを活用した実証実験の様子

実証実験の内容と成果
スマートフォンに触れることなくハンズフリーで通話ができ、位置情報などのデータ連携も可能なスマホIP無線「Buddycom (バディコム)」を作業者に配備し、以下のことを確認しました。
・作業者への一斉情報伝達
・数十メートル離れた作業者との会話
・マップを活用した作業者の居場所把握
・海風の音や船の機械音などの騒音のなかでの着信把握と会話
・会話をテキスト化して履歴を確認


結果は、想定どおりの使い勝手の良さと、潮水に強い堅牢なスピーカーマイクの併用で、手袋をしていても操作できる簡便性が決め手となりBuddycomを導入することに。どこにいてもリアルタイムに情報共有が行えるため無駄がなくなり、時間と燃料代の削減につながっています。天候や作業の進捗具合によっては作業内容を急遽変更したりもするのですが、Buddycomを使うことで伝達が迅速になり、業務の進行がスムーズになりました。
Buddycomひとつで船上、 給餌場、 陸上施設での業務連絡が可能に

マグロを養殖している漁場で業務を行う際に、人が足りない漁場への増員要請や、撤収した現場から別の現場へ移って欲しい場合などの現場のコミュニケーションツールとしてBuddycomが活用されています。海上での作業ですので、「作業が終わったので、これから行きます・戻ります」といったような安否確認に近い運用もしています。
ツナドリーム五島のこの取り組みは、SDGs目標14「海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する」の達成に貢献する取り組みでもあります。
サイエンスアーツはSDGsに賛同し、今後もSDGsの認知度向上や目標達成のための取り組みに対し、積極的に貢献することを目指し、「世界中の人々を美しくつなげる」ことを常に考え、新たなチャレンジを続けています。
“現場が変わる“未来型チームコミュニケーションのクラウドサービスです。

音声や動画、位置情報(IoT)に加え、AIを利用したデジタルアシスタントでのコミュニケーションが可能です。
利用実績では、航空、鉄道、建設、流通など様々な業種でのコミュニケーションとして利用されています。
また、災害などの緊急連絡手段(BCP)として利用されています。

Buddycomの特徴

●マーケットプレイス(音声テキスト化、 自動翻訳コミュニケーション、 etc)
●様々な業種でパートナーエコシステムを推進
●24時間365日のミッションクリティカルで利用
●グローバルにサーバーを分散したディザスターリカバリー構成
●運用支援(SAML認証。 アプリ設定の一括管理)
●企業間でのチームコミュニケーションをサポート(音声共有、 音声テキスト化、 LIVE動画など)
●監査ログの取得

Buddycom
https://www.buddycom.net/
株式会社ツナドリーム五島
2010年に、豊田通商株式会社がクロマグロの完全養殖を確立させた近畿大学からの技術協力を得て設立した、クロマグロの完全養殖事業を行う会社です。
豊田通商株式会社
https://www.toyota-tsusho.com/
KDDI株式会社
https://www.kddi.com/