「ハニカムファイル」と「カミハンガー」
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特殊構造で強度と中身の見える化を両立させた紙製ファイル「ハニカムファイル」、強度と実用性、販促効果を追求した紙製ハンガー「カミハンガー」をリリース

【目標12「つくる責任 つかう責任」】東京紙器株式会社は、2022年3月1日(火)より強度と中身の見える化を同時に実現させた紙製ファイル「ハニカムファイル」と、脱プラ対応と販促を両立できる紙製ハンガー「カミハンガー」の製作を正式に開始

脱クリアファイルの動きが広がりを見せる中、同社も早くから紙製のファイルの製作に取り掛かり、昨年に厚みのある紙を使用し耐久性と質感が好評の「Block File」をリリースしました。


中身を見えなくすることで機密性の保持という効果はありますが、全面に印刷が入るため物理的に中を見ることができません。
紙製ファイルはいくつか世の中にでてきておりますが、クリアファイルの特性の1つ「中身が見える」という点を紙製ファイルでも実現したいという声は非常に強いものがあります。

この中身を見えるようにしたいという要望を叶えるために各社さまざまな策を講じておりますが、中は見えるが紙が薄く、耐久性が無く、見栄えが悪い、または値段が高い素材を使っていてコストが高すぎると、デメリットも多いので決め手に欠けているのが現状です。

同社はこの問題に対して、打抜き加工会社ならではの技術を応用し、ハニカム構造型の孔があいた紙製ファイル「ハニカムファイル」を開発しました。



中身を見えるようにするために、まずは様々な形の窓を作ることを考え、試作を繰り返しましたが、四角いと角が破け、窓が大きすぎて見栄えが良くありません。丸型は隠れる面積が多く中がよく見えないなど欠点がありました。そこでふと閃いた形が蜂の巣型の形状に孔を開けることでした。

蜂の巣=ハニカム構造とは正六角形が並んだ構造体ですが、蜂の巣に留まらず自然界の様々な場所で見かけることができます。例えば昆虫の複眼や亀の甲羅など、正六角形は平面充填可能な図形の中で最も周が短い図形であるので極めて合理的な構造体なのです。

全体がいびつにならない安定した構造、面積あたりの孔数を最も効率よく増やせるという特徴を活かし、型や打ち抜きの知識、技術も最大限活用した結果、孔が配置されている表面積全体に対し70%の孔面積があるので中を確認することが可能且つ厚みのある紙を使えるため強度も兼ね備えた当社オリジナルの「ハニカムファイル」が完成しました。



しかし、ハニカムファイルは優れた構造を持つ紙製ファイルですが、孔が物理的に開いているので、慣れていないと格納する紙を引っ掛けたりすることがありました。
また、中身を見るために必ずしも面全体に穴を配置しなくて良いこともわかりましたので、思い切ってハニカムの数を半分ほどに減らし、上記問題を解決することとしました。

「ハニカムハーフ」はハニカムファイルのVer2であり、今後はこちらを「ハニカムファイル」として展開することとなります。

孔面積が減少したために孔側面の半分も印刷をいれられることができるようになり、更に販促効果が高められました。また、強度も向上しています。



「Block File」「ハニカムファイル」共に180kgベースの厚い紙を使っていますが、弊社では紙自体にも拘り、産業廃棄物として処理されることも多い卵の殻を再利用してできた紙「CaMISHELL」でも作成ができるようにしています。
CaMISHELLは埼玉県内にある株式会社サムライトレーディングが開発した紙で、SDGs時代においてとても注目度が高く、令和2年の渋沢栄一ビジネス大賞も受賞しています。

この紙を使うことでバージンパルプ伐採抑制、パルプ消費の大幅削減、産業廃棄物処理CO2の削減など、様々な副次効果が期待できます。
脱プラ、販促、カーボンオフセットと三拍子そろったハニカムファイルは、サンプルで実物をご覧いただくことが可能です。ぜひ実際に手に取ってご確認ください。



本年4月から「プラスチック資源循環促進法」が施行されることが決まりましたが、こちらはハンガーを始めとしたプラスチック製品を対象とし、無料配布をやめて有料化や代替製品への切り替えを進め、そしてプラスチック使用量を削減しましょうという趣旨の法律です。

プラスチック製ハンガーはクリーニング屋、アパレル、旅行業界などで今まで当たり前のように無料で配られていましたが、これからはそういうわけにもいかなくなってきます。
法律施行前からも環境保護、CSRの取り組みの一環として、紙製のハンガーを検討するようなことも無くはなかったのですが、今回の施行を機に一気にプラハンガー対応を各社が検討するようになりました。

同社も紙加工品を製造する会社としてこの動きには注目をしており、昨年から研究と試作を繰り返し、顧客要望にそえるような紙製ハンガーを開発。
実際にアパレルのお客様に展示会などでサンプルを使っていただき、使用感などを確かめていただきながら開発を進め、実際に1000部単位でのご採用をいただくことができました。そのような成果をもち、東京紙器が自信を持ってご提案するのがこの「カミハンガー」となります。

1. 厚さ4ミリ、耐荷重性10kg以上で耐久性・強度ともに実用的
2. 印刷、レーザー彫刻が可能であり、高い販促効果を持つ
3. ハニカムファイル同様、CaMISHELLを使用しているので、環境に優しいデフォルトの形以外にもオリジナル形状で作成が可能
4. デフォルトの形以外にもオリジナル形状で作成が可能

カミハンガーはプラスチック製品を排除するための製品ではなく、一つの選択肢として、新たなソリューション、アイデアとして企業での活用、環境問題解決のためのツールとしての存在を目指します。

これから環境負荷が高い製品は、価格で計りづらい社会的コストは上がり続けていくでしょう。いち早くこの時流に乗れたものが生き残っていくのではないでしょうか。
紙加工を60年以上やり続けてきた弊社だからできる「カミハンガー」、プラハンガー代替に困っている方におススメです。



■ハニカムファイル(ハニカムハーフ)
用紙:CaMISHELLまたはマットコート
サイズ:A4 or A5
重量:500部で約13kg

 ■カミハンガー
用紙:CaMISHELLまたはマットコート
サイズ:429㎜×219㎜
重量:70g/部

【会社概要】
商号: 東京紙器株式会社
代表者: 代表取締役 山田 俊也
所在地: 埼玉県新座市野火止8-2-6
創立: 昭和23年12月
事業内容: 印刷物加工業
資本金:1,000万円
URL: https://www.tokyo-shiki.co.jp/

事業内容:
・オリジナル付箋製作
https://www.fusenhonpo.com/
・リングレスでプラスチック減量を削減したカレンダー製作
https://ringlesscalendar.com/
・強度の高い紙製のクリップ製作
https://cli-lab.jp/
・飛び出すカード、オリジナルポップアップカードの製作
http://shikakegami.jp/



SDGs目標12「つくる責任つかう責任」とありますが、そもそも具体的にはどういったことなのでしょうか?

国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
12.1 開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、全ての国々が対策を講じる。
12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
12.6 特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。
12.7 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。
12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフ スタイルに関する情報と意識を持つようにする。
12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。
12.b 雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。
12.c 開発途上国の特別なニーズや状況を十分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最小限に留めつつ、税制改正や、有害な補助金が存在する場合はその環境 への影響を考慮してその段階的廃止などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する。