えらぶっく
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ももたろうの未来もひとつじゃない!みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』をSDGs教育コンテンツとして無料公開

I&CO Tokyoは、みらいを えらべる ものがたり『えらぶっく』を公開しました。『えらぶっく』は、世代を問わず親しまれている「ももたろう」「さんびきのこぶた」「アリとキリギリス」を題材に、SDGsの考え方に触れながら結末を自分で作り上げていくデジタル絵本です。

目次
■ 『えらぶっく』概要 >>
■ 『えらぶっく』の特徴1:登場人物の行動を自分で選ぶ >>
■ 『えらぶっく』の特徴2:選択によって、いくつもの展開と結末が待っている >>
■ 『えらぶっく』の特徴3:SDGsについて学べる「メダルずかん」 >>
■ 知識ではなく原体験を届けたい。『えらぶっく』制作の背景 >>
■ I&CO Tokyoについて >>
■ 目標4「質の高い教育をみんなに」とは? >>

『えらぶっく』では、物語の途中にある分岐点で読者自身が次の展開を選び、その選択によってストーリーと結末が変わります。それぞれの選択肢はSDGs17の目標に紐づいており、楽しみながらSDGsの考え方に触れる機会と、「未来は自分たちの手で変えられる」という原体験の提供を目指します。



・ウェブサイトURL:https://era-book.com/ 
・対象年齢:4歳〜小学4年生
・利用料金:無料
・対象デバイス:PC、スマートフォン、タブレット
・推奨環境:【OS】iOS 14以上、android 9.0以上【ブラウザ】safari 最新版、google chrome 最新版



お話を読み進めると、途中で登場人物の行動を選べる分岐点が出てきます。分岐点ごとに選択肢が二つあり、次のシーンではそれぞれ違った展開が待っています。

たとえば「ももたろう」では、物語の序盤でおじいさんが「山のゴミ拾いをする」を選ぶとキジが鬼退治に加勢する展開になったり、ももたろうが「学校に通う」を選ぶと、剣ではなく他のアイデアで鬼退治をする展開になったりします。

また、選んだ展開の積み重ねによって結末も変わります。

分岐点に用意された二つの選択肢のうち一つは、SDGsに関連の深いアクションになっています。そちらを選択するとSDGsメダルを手に入れることができ、読後はそのお話の中で手に入れたすべてのSDGsメダルについて、詳しい内容を確認することができます。

SDGsは日本においても認知度が上がってきた一方、個人レベルで行動に移せている人はまだわずかだと感じています。また、欧州では幼少期からSDGsの話題が身近にありますが、日本では子どもたちとSDGsについて会話をすると道徳的になりすぎてしまうという声も聞かれます。

こうした中『えらぶっく』は、未来の担い手である子どもたちに「未来は自分たちの手で変えられる」という意識をもってもらいたいという想いのもと、誕生しました。子どもたちが絵本を楽しんだ結果としてSDGsを学び、今の行動が未来を変えるという気付きを得ることによって、より豊かな人生を歩むきっかけとなることを目指しています。

とはいえ、私たちはSDGsの知識提供を目的としているわけではありません。『えらぶっく』では複数の展開と結末を体験できる仕掛けによって、自らの選択が未来につながる手応えを提供したいと考えています。原体験を通してこそ、子どもたちが日々の行動とSDGsの結びつきについて考えられるようになり、より豊かな人生を歩むことに繋がると考えているからです。『えらぶっく』を体験した子どもたちが「世の中をよりよくするためにみんなで目指しているゴールがあること」「それが自分たちの行動の延長線上にあること」に気付いてくれることを願っています。

また『えらぶっく』制作にあたっては、学校教諭、アフタースクールを運営されている方、教育分野に特化した出版社の方など、数多くの方からアドバイスをいただきながら内容の改善を続けています。ともすると道徳的になってしまいがちなSDGsというテーマにおいて、子どもたちが主体的に考える力を育むコンテンツの一つとなれば幸いです。



デザインとデータ、テクノロジーを組み合わせ、従来の枠組みを超え新たなビジネスを創出するビジネス・インベンション・ファーム。新しいビジネス機会を創出する最善のカスタマー・エクスペリエンスの構築を目指し、企業のパートナーとして、戦略・デザイン・インキュベーションを横断したソリューションを提供している。これまで、TOYOTA、Uniqlo、GU、Amazon Audibleなどをはじめ、国内外の数多くのブランドのプロジェクトを手がけている。

社名:I&CO合同会社
設立:2019年7月
所在地:東京都渋谷区猿楽町代官山アートビレッジ3F
URL:https://iandco.com/ja 



外務省 SDGsサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標 4 . すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
4.1 2030 年までに、すべての女児及び男児が、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
4.2 2030 年までに、すべての女児及び男児が、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
4.3 2030 年までに、すべての女性及び男性が、手頃な価格で質の高い技術教育、職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
4.4 2030 年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事 及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
4.5 2030 年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
4.6 2030 年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。
4.7 2030 年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
4.a 子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
4.b 2020 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。
4.c 2030 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員養成のための国際協力などを通じて、資格を持つ教員の数を大幅に増加させる。