千羽鶴をアップサイクルしたスニーカー
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広島などに寄贈された千羽鶴をアップサイクルしたスニーカーを発売

株式会社スピングルカンパニーは、国内はもとより世界各国から平和への祈りを込めて広島、長崎などに寄贈された千羽鶴を再利用した生地をアッパーに採用したスニーカーSPINGLE MOVE「SPM-1005」を、2022年5月21日から発売します。

1)折り鶴再生糸(折り鶴レーヨン)を使用したキャンバス生地をアッパーに採用
同社では、株式会社カミーノ(本社:東京都港区、社長:深澤幸一郎)が進める折り鶴再生紙、折り鶴再生糸を活用した平和教育活動「ONGAESHプロジェクト」の取り組みに、広島の企業として深く共感し、このプロジェクトに参画して商品を作りたいと打診し、今回のコラボレーション企画が実現しました。

繊細な折り鶴再生糸(折り鶴レーヨン)を使用した初めてのキャンバス生地の開発はとても難航しましたが、広島県備後地区の生地メーカー・篠原テキスタイル株式会社(本社:広島県福山市、社長:篠原由訓)の協力により約1年をかけ、緯糸に折り鶴レーヨン、経糸に綿を使用したオリジナルのキャンバス生地を完成させました。
・篠原テキスタイル株式会社HP https://www.shinotex.jp/ 



平和への願いを込めた千羽鶴は広島だけで世界中から毎年約1,000万羽(重さ:約10トン)寄贈されています。環境配慮型素材メーカーである株式会社カミーノでは、広島市がその保管に困っていることを聞き、折り鶴を贈っていただいた恩に感謝しつつ、新たな製品として再生させ、平和実現のために活動している学校や団体に寄贈する「ONGAESHI プロジェクト」を2011年から開始しました。千羽鶴に使用されている紙以外のテグスやビーズといった異物を自動的に除去する新技術により、手作業を省き再生作業の大幅な効率化を実現し、再生紙を使ったONGAESHI Paper(恩返紙)の販売や、再生糸を使用したバンダナやTシャツなどを製品化しています。
・株式会社カミーノHP https://ca-mi-no.jp/

2)各種ディテール
・色とりどりの折り鶴の写真をプリントしたSPINGLE MOVEのロゴ入り織ネームをベロ上部分に取付けてデザインのポイントにしています。
・インソールには折り鶴をモチーフにしたカラフルなオリジナル柄をプリントし、コラボレーションの証としてSPINGLE MOVEとONGAESHIプロジェクトのロゴを入れています。
・シューレースには天然素材である麻混の特注綿紐を採用・ライニングに使用した「COOL MAXIM/クールマキシム」は、防臭・抗菌・防カビ機能を持ち、吸汗性・拡散性にも優れた機能素材で、55%が使用済みペットボトルや繊維くずなどの再生素材から作られています。
・織ネームの折り鶴の写真やインソールのデザインが際立つよう、サイドのフォクシングテープやアウトソールにはアッパーの生成り色と合わせて抑えた色味を選び、ビンテージスニーカーのような雰囲気にしています。

3)「RUBEAR CNFソール」を採用
「RUBEAR CNF ソール」は、鉄の約1/5の軽さでありながら鉄の約5倍以上の強度とされる植物由来のナノサイズ極細繊維・セルロースナノファイバーをアウトソールのゴムに練り込むことで、従来の「SPINGLE MOVE」のアウトソールと比べて摩耗性を約40%※低減します。(※同社調べ)   
・アウトソールの摩耗性の比較(左右同時に試着し一年間使用後、かかと部分の摩耗を確認)

【ソールブランド「RUBEAR /ルベア」】
ソールブランド「RUBEAR /ルベア」は、親会社である株式会社ニチマンのポリシーである「足の健康・安全・安心なフットウェアの開発」を受け継ぎ、「ソールの可能性の追求」をテーマに研究・開発を進めています。 昨年6月には、「セルロースナノファイバー」を配合し、従来よりも耐摩耗性を約40%向上させた「RUBEAR CNFソール」採用モデルを発売しています。

SPINGLE MOVE「SPM-1005」

・アッパーには広島などに贈られた千羽鶴をリサイクルしたオリジナルのキャンバス生地を採用
・ソールには「RUBEAR CNFソール」を採用。
・バルカナイズ製法で生産。色は生成りのみ。XS~XL(ユニセックス)の全7サイズ展開。
・メーカー希望小売価格:18,700円(消費税込) 発売日:2022年5月21日



【消費者】 スピングルカンパニー東京企画室 TEL:03–3871–2171



SPINGLE MOVEは、株式会社スピングルカンパニーのオリジナルブランドです。2002年1月にブランドデビューし、今年で20周年を迎えます。世界で活躍する日本のデザイナーブランドとのコラボレーションを次々に発表し、履き心地にこだわり、自社工場で長年培った技術と足になじむ革素材を融合させた新しい “レザースニーカー”として、「職人たちが持つ高い技術と品質を活かした、個性的かつ流行に左右されない商品とは何か」を追求しています。2012年からは、ビジネスシーンでも合わせられるSPINGLE Bizを展開。紳士靴とスニーカーの両方の利点を高次元で融合させた新しいビジネスシューズを提案しています。



株式会社スピングルカンパニーは、モノづくりが盛んな備後地方にある広島県府中市に本社を構えるスニーカーのメーカーです。親会社の株式会社ニチマン(代表取締役社長:内田貴久)が1997年に設立し、オリジナルブランドSPINGLE MOVEの企画・製造・販売を手掛けています。
株式会社ニチマンは1933年に広島県府中市で創業し、戦後は「日満ゴム工業」としてゴムタイルや製靴用ゴム製品、ゴム長靴や運動靴などを製造・販売してきた老舗のゴム加工メーカーです。創業時からの主力であるゴムタイル(現・株式会社ニチマンラバーテック製造)は成田国際空港や東京ビッグサイト、全国の主要な駅や文化施設などの床材としても活用されています。
90年培ったゴム加工技術はSPINGLE MOVEの履き心地やデザインに余すことなく活かされています。またスニーカーブランドでは珍しくリペアサービスを展開するなど、製品のその後を見据えたモノづくりにも活用されていす。
・社名:株式会社スピングルカンパニー
・所在地:〒726-0005 広島県府中市府中町74-1
・代表者:代表取締役社長 内田貴久
・設立:平成9年(1997年)4月
・事業内容:メンズ・レディスレザースニーカー生産・企画・販売
・販売店:スピングルショップ13店舗、全国の百貨店、シューズショップ350店舗(2022年4月現在)
・HP URL:https://www.spingle.jp/



国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標 15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。
15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
15.3 2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。
15.4 2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。
15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。
15.6 国際合意に基づき、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適切なアクセスを推進する。
15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。
15.8 2020年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。
15.9 2020年までに、生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計に組み込む。
15.a 生物多様性と生態系の保全と持続的な利用のために、あらゆる資金源からの資金の動員及び大幅な増額を行う。
15.b 保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営のための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。
15.c 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。