江差高校 地域学×かもめ島マリンピング
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71名の生徒が参加!学校連携プロジェクトを開始 高校生と教育旅行向け体験プログラム構築を目指す【江差高校 地域学×かもめ島マリンピング】を実施!

江差観光コンベンション協会はかもめ島の海洋環境を活かした教育旅行向け体験プログラムを通じ海の学びを多くの中高生に向け提供する事を目的とし、今年度より新授業として江差高校で始まった「地域学」と連携した体験プログラムとして、「江差高校 地域学×かもめ島マリンピング」を始動

・開催概要 江差高校との学校連携プロジェクト「江差高校 地域学×かもめ島マリンピング」を開始
・日程   2022年5月18日(水)13時15分~15時5分
・開催場所 北海道檜山郡江差町字伏木戸 江差高校 体育館および1年生A,Bクラス各教室
・参加人数 1年生71名(当日は欠席者を除き68名)
・協力団体 江差町 / 北海道江差高等学校 / 北海道教育庁檜山教育局 / NPO法人 まちカフェ江差
      一般社団法人 北海道江差観光みらい機構



当日は体育館に1年生全71名が集まり、地域学授業の主題である「地域の人や仕事との関わりによる社会体験」に沿い、かもめ島マリンピング運営事務局とスタッフおよび観光業全般の内容についての紹介を実施。体験プログラム構築のアイデアの土台となる「江差町とかもめ島の魅力」「海の魅力」「江差町で提供中の体験プログラム」「体験プログラムを考えるうえで必要なこと」などについて、スライド上映しながら生徒たちに説明を行いました。生まれて初めて経験することになる本格的な社会参加の取り組みを前に、生徒たちはワクワクしながら目を輝かせ、熱心に聞き入ってくれている様子でした。



続いて2クラスの教室に分かれ、生徒の今後の歩みの参考にしてもらうため、2名の講師がそれぞれの経歴や人生経験を生徒たちに楽しく話して聞かせました。空気が和らぎ、発言も出るようになったところで、実際に体験プログラムを設計する場合と同じ考え方の手順が示されたワークシートをもとに、それぞれ考え記入を始めてもらいました。どちらのクラスでも、記入に躓くたび積極的に質問をしてくれ、熱心に「海の学びが得られる体験プログラム」について議論を交わしました。また、同年代の体験者のことや地域のことも考え熱心にペンを進めてくれ、非常に活発な授業となりました。



5時限目を使用した「講師紹介と趣旨説明のスライド授業」では、かもめ島マリンピング運営事務局が取り組む「江差町の海洋資源を活用した海洋体験・観光資源の開発事業」についてわかりやすく説明し、町として今後発展させていきたい「教育旅行への体験プログラム提供」の必要性を解説。その取り組みとして自分たちが参加できることを伝えると、途端に生徒たちの目つきは変わりました。
体験プログラム構築のもととなる「江差町の魅力」「海に足を向ける理由・動機」「色々な体験プログラムのバリエーション」などを熱心に聞いており、スムーズに次のワークシート作成に移る準備と心構えをしてくれました。

2クラスに分かれ実施した6時限目の「ワークシート作成開始」では、それぞれにとっての「江差の自慢したい魅力」「かもめ島の海の魅力」について考えてもらいました。それをもとに「どのような体験プログラムを作るか」「どのように海の学びを伝えるか」に考えを進めていき、それぞれのアイデアへ導きます。記入の段階では、ひとつに選びきれない生徒や、江差町外からの通学のためなかなかアイデアが思いつかない生徒など様々でしたが、スタッフとの対話を通じいろいろなヒントを与えることで徐々にワークシートを埋められるようになっていました。今後2週間ほどかけて、授業での補足や家庭での会話の中から新たなヒントを得て、ワークシートを完成させてもらいます。

ワークシートは6月上旬に回収、それをもとにかもめ島マリンピング運営事務局が体験プログラムの初期モデルを構築します。そして夏ごろには、かもめ島に生徒たちを集めて初期モデルを発表、生徒たちを相手にシミュレーション・テストを行う予定です。反省会も同時に実施し、トライ&エラーを重ねる中で理想のプログラムへと近づけていきます。来年度には実際に商品化して提供実績を作り、生徒たちに達成の喜びを感じてもらうことがこのプロジェクトのゴールです。

・絶対にいいプログラムを提供したい
・江差を有名にできたらいいな
・こんなに深く町や海について考えたことはなかった
・家族にも「海での思い出」について聞き、参考にしてみたい
・どんなプログラムができるか楽しみ
・早くみんなでかもめ島に行きたい
・生徒たちがキラキラしていて嬉しかった
・地域学の趣旨にこれほど合致した取り組みはない
・必ず忘れられない経験と思い出になるはず

<団体概要>
団体名称 :江差観光コンベンション協会
URL :https://www.esashi-kankoukyoukai.com/
活動内容  :江差町を中心とする南部檜山観光地の紹介やコンベンション事業、宣伝、施設の充実、文化の向上並びに産業の振興を図り、観光の発展に寄与するために活動。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/



外務省 SDGsサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標14 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
14.1 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
14.2 2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。
14.3 あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し対処する。
14.4 水産資源を、実現可能な最短期間で少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させるため、2020年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業及び破壊的な漁業慣行を終了し、科学的な管理計画を実施する。
14.5 2020年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿岸域及び海域の10パーセントを保全する。
14.6 開発途上国及び後発開発途上国に対する適切かつ効果的な、特別かつ異なる待遇が、世界貿易機関(WTO)漁業補助金交渉の不可分の要素であるべきことを認識した上で、2020年までに、過剰漁獲能力や過剰漁獲につながる漁業補助金を禁止し、違法・無報告・無規制(IUU)漁業につながる補助金を撤廃し、同様の新たな補助金の導入を抑制する**。 **現在進行中の世界貿易機関(WTO)交渉およびWTOドーハ開発アジェンダ、ならびに香港閣僚宣言のマンデートを考慮。
14.7 2030年までに、漁業、水産養殖及び観光の持続可能な管理などを通じ、小島嶼開発途上国及び後発開発途上国の海洋資源の持続的な利用による経済的便益を増大させる。
14.a 海洋の健全性の改善と、開発途上国、特に小島嶼開発途上国および後発開発途上国の開発における海洋生物多様性の寄与向上のために、海洋技術の移転に関するユネスコ政府間海洋学委員会の基準・ガイドラインを勘案しつつ、科学的知識の増進、研究能力の向上、及び海洋技術の移転を行う。
14.b 小規模・沿岸零細漁業者に対し、海洋資源及び市場へのアクセスを提供する。
14.c 「我々の求める未来」のパラ158において想起されるとおり、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用のための法的枠組みを規定する海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に反映されている国際法を実施することにより、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用を強化する。