トルコ・シリア大地震緊急支援
PEACE

【トルコ・シリア大地震緊急支援】内戦も続くシリアで子どもたちを守る支援を開始

特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンが所属する国際ネットワーク チャイルド・ファンドは、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震への緊急支援を開始しました。長引く内戦と今回の地震でいっそう厳しい環境に置かれている子どもたちとその家族を支援します。

日本時間の2月6日(月)10時17分頃、トルコ南部においてマグニチュード7.8の大地震が発生し、トルコ南部およびシリア北部において甚大な被害をもたらしています。2月8日時点で、この地震での死者数は7,000人以上、負傷者数は30,000人以上にものぼるとされています。

建物やインフラにも大きな被害が出る中、現地は、夜に0度以下となる厳しい寒さの冬真っただ中。安全とはいえない家に戻るのか、どこか避難できる場所を探すのか、現地の人々は難しい選択に迫られています。

特にシリアでは、長年にわたる内戦によって、子どもたちや家族が住む場所を追われ、苦しい生活を余儀なくされてきました。今回の地震は、そうした厳しい環境にあった人々を一層窮地に追い込むものとなってしまいました。



チャイルド・ファンドは、メンバー団体であるWeWorld(イタリア)を中心に、被災地シリアにて緊急支援を開始しました。WeWorldは10年以上にわたりシリアで人道支援活動を続けており、今回の地震に際しても、大きな被害を受けているシリアの都市アレッポにて、いち早く支援を開始しました。現在、病院と連携して被災者の応急対応を行うとともに、現地のニーズ調査などを行っています。今後も調査を続けつつ、現段階での調査結果をふまえて、衛生キットや寝具、寒さをしのぐためのブランケットの支給を行っていく予定です。



チャイルド・ファンド・ジャパンでは、トルコ・シリア大地震緊急支援へのご寄付の受付を団体ホームページにて開始しました。また、支援をより広げるため、Yahoo!ネット募金等でのご寄付の受付も行う予定です。子どもたちを守るため、皆さまのお力をお貸しください。
https://www.childfund.or.jp/blog/230207syria



チャイルド・ファンドは、途上国の貧困下で生きる子どもたちへの支援に取り組む国際協力NGOの世界ネットワークです。現在、チャイルド・ファンド・ジャパンを含め、世界の11の団体が加盟しています。子どもたちが本来備え持つ可能性を実現できるよう、貧困やその原因となっている環境を改善するために、70ヵ国以上で2,300万人以上の子どもたち、家族を支援しています。また、紛争や災害時には、加盟団体で連携し、緊急・復興支援も実施しており、直近ではウクライナ緊急支援を実施しています。

チャイルド・ファンド・ジャパンは、日本に拠点を置く団体として、主にアジアの国々の子どもたちを支援しています。フィリピン、ネパール、スリランカを中心に、スポンサーシップ・プログラム(現地の子どもとの手紙のやりとりなどで成長を見守りながら支援するプログラム)などを通して、45年以上にわたり子どもたちを支援し続けています。



外務省 SDGsサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標 1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
1.1 2030年までに、現在 1 日 1.25 ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、 すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。
1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
1.4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
1.5 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。
1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。