取手市と市内私立高校生が給食の献立を共同開発。保育所・幼稚園・小中学校・飲食店で2月19日に提供
取手市では、私立江戸川学園取手中・高等学校の生徒と共同で給食の献立を立案。考案された献立は、「食育の日」である令和6年2月19日に、保育所・幼稚園および小中学校のほか、事業趣旨に賛同した市内飲食店で提供されます。
取手市では、食品ロスへの関心を高めてもらうため、私立江戸川学園取手中・高等学校の生徒と共同で給食の献立を立案。考案された献立は、「食育の日」である令和6年2月19日(月)に、市立保育所・幼稚園および市立小中学校、私立保育園6園、私立小学校1校のほか、事業趣旨に賛同した市内飲食店で提供されます。
市では、児童生徒が食への興味と関心を高め、食に関する知識や望ましい食習慣の形成ができるよう、バラエティーに富んだ給食献立等を通じた食体験の充実をはかっています。 また、最近問題となっている「食品ロス削減」の意識啓発のため、一部根菜の皮をむかずに調理した給食を市立学校で提供するなど、さまざまな取り組みを行っています。 令和6年2月19日の「食育の日」には、SDGsを意識し食品ロス削減を目指した献立を市立小中学校、市立保育所および私立保育園、私立小学校1校、さらに市内飲食店でも提供し、取り組みの輪を市民全体に広げていきます。
市では、令和6年2月19日「食育の日」の特別企画として、早くから積極的に食品ロス削減の取り組みを進めてきた、市内の私立江戸川学園取手中・高等学校の調理同好会の有志生徒の皆さんに協力を依頼し「食品ロス削減」を意識した給食の献立をつくりました。
■私立江戸川学園取手中・高等学校の調理同好会の食品ロス削減の取り組み
同校の調理同好会は、茨城県内の高校で初めて「フードドライブ事業」を実施しており、令和4年までに、生徒や教職員から集めた計1281キログラムのレトルト食品を寄附してきました。
(フードドライブ事業とは、家庭で余っている食料品を持ち寄り、地域の福祉団体や施設に提供する活動です。)
■献立ができるまで
有志生徒の皆さんは、献立づくりのために取手市立永山小学校を訪問。子どもたちと交流しながら、子どもたちの好き嫌いを直接聞き取りをしました。また、市立学校の栄養教諭と話し合い、学校給食で提供できる食材や調理にかけることができる時間などを学び、献立づくりに取り組みました。
■生徒の提案と献立の決定
生徒たちは、子どもたちや栄養教諭との対話を通じて、子どもたちが食べやすい「そぼろ丼」の提供と、普段捨てられることが多い「おから」「しいたけの軸」「長ねぎの青い部分」「汁物の出し殻」まで使うことを提案。
今回の共同企画では、普段は使用していない「しいたけの軸」や「長ねぎの青い部分」など、普段より入念に泥を洗うなど衛生上の配慮を徹底することで、廃棄することなく、使用することになりました。
2月19日(月)には調理同好会有志の生徒たちが取手市立永山小学校を訪問し、子どもたちと一緒に今回立案された献立を食べる予定です。
■献立作成に携わった生徒のコメント
同好会活動や修学旅行での体験など色々なことを考えながら、栄養教諭と一緒に時間をかけて立てた献立なので、子どもたちには味わって残さず食べてほしいです。また、献立を通して食品ロス削減を考えるきっかけになってほしいと思います。
■献立 とりとり(取鶏)おから丼、おひたし、茨城をたべようみそ汁 (献立の詳細は別添資料「2月19日給食の献立表」のとおりです)
■実施施設
取手市立小中学校20校全校、私立江戸川学園取手小学校、取手市立藤代幼稚園、取手市立保育所5か所全所、私立保育園6園
■提供予定の取手市内飲食店/食堂
以下の市内飲食店でも給食献立を参考にした「食品ロス削減」特別メニューが提供されます。一部店舗では、調理工程等の都合上、料理を一部アレンジしています。
●カフェウェルカム(所在地:取手市藤代730-1、取手市役所藤代庁舎敷地内)
メニュー:とりとり(取鶏)おから丼、おひたし、茨城をたべようみそ汁 ※ 日替わり定食(650円)として提供
提供時間:午前11時30分から午後2時(ラストオーダーは午後1時30分)
●福ふく亭(所在地:取手市寺田5139、取手市役所敷地内)
メニュー:鶏の唐揚げ中華あんかけ、卯の花、おひたし、サラダ、味噌汁、米飯 ※ 日替わり定食(550円)として提供
提供時間:午前11時30分から午後1時
●カフェそよかぜ(所在地:取手市寺田6337、国道294沿い取手市役所向かい)
メニュー:からあげのレモン煮、おひたし、茨城をたべようみそ汁、卯の花 ※ 日替わり定食(700円)として提供
提供時間:午前11時30分から午後1時30分
外務省 SDGsサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標 2. 飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
2.1 2030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層および幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食糧を十分得られるようにする。 2.2 5歳未満の子どもの発育障害や衰弱について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養失調を撲滅し、若年女子、妊婦・授乳婦、および高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。 2.3 2030年までに、土地その他の生産資源、投入財、知識、金融サービス、市場、および付加価値や非農業雇用の機会への平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民族、小規模な家族経営の農家、牧畜家および漁師をはじめとする、小規模食糧生産者の農業生産性および所得を倍増させる。 2.4 2030年までに、持続可能な食糧生産システムを確保し、生産性および生産の向上につながるレジリエントな農業を実践することにより、生態系の保全、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水その他の災害への適応能力向上、および土地と土壌の質の漸進的改良を促す。 2.5 2020年までに、国内、地域、および国際レベルで適正に管理および多様化された種子・植物バンクなどを通じて、種子、栽培植物、飼育動物・家畜、およびその近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づく遺伝資源および伝統的な関連知識の活用による便益へのアクセスおよび公正かつ公平な共有を推進する。 2.a 国際協力の強化などを通じて、農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発、および植物・家畜遺伝子バンクへの投資を拡大し、開発途上国、特に後発開発途上国における農業生産の強化を図る。 2.b ドーハ開発ラウンドの決議に従い、あらゆる形態の農産物輸出補助金および同一の効果を伴うすべての輸出措置の並行的廃止など、世界の農産物市場における貿易制限や歪みを是正および防止する。 2.c 農産物商品市場およびデリバティブ市場の適正な機能を確保するための措置を講じ、食糧備蓄などの市場情報への適時のアクセスを容易にすることにより、食糧価格の極端な変動に歯止めをかける。