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大王製紙、生理用品の入手に困っている学生を対象とした「奨学ナプキン」の2024年度奨学生の募集を決定

大王製紙株式会社は、多様性のある社会でひとりひとりの生理に寄り添うプロジェクト「meet my elis」を2022年に始動。プロジェクトの一環として、さまざまな理由から生理用品の入手に困っている学生を対象に、生理用ナプキンを1年間無償で配布する「奨学ナプキン」を実施しており、2024年度の奨学生の募集を決定しました。

「エリエール」ブランドの生理用品「エリス」を展開する大王製紙株式会社(本社:東京都千代田区)は、多様性のある社会でひとりひとりの生理に寄り添うプロジェクト「meet my elis」を2022年に始動。プロジェクトの一環として、さまざまな理由から生理用品の入手に困っている学生を対象に、生理用ナプキンを1年間無償で配布する「奨学ナプキン」を実施しており、2023年度も2,000名の学生への支援を行いました。2024年3月現在、20を超える企業・団体が賛同表明をしています。

今回は、1年を通じて行ってきた「奨学ナプキン」の効果や生理に関する課題を明らかにし、今後、より適切なサポートを行うことを目的に、「奨学ナプキン」や生理に関する最終アンケート調査を実施しました。調査では、1年間の奨学生期間を経て、98.1% が「奨学ナプキンをまわりの人に勧めたい」と回答。「奨学ナプキン」を受け取るようになって、「生理期間中も前向きになれた」「ナプキンを気軽に取り換えられるようになって衣類が汚れることが減った」「同じナプキンを長時間使い続けることがなくなり、かぶれることが減った」などの前向きな声が多数届きました。公立高校入試において、生理による体調不良も追試験対象になるなど、徐々に生理に関する課題は解決されつつあるものの、生理についての社会の理解については「まだ足りない」という声が多いのが現状です。アンケートでは「生理教育を充実させてほしい」「学校でも生理休暇を取得できるようにしてほしい」「生理用品を購入する際のサポートを強化してほしい」といった意見が多数見られました。
「エリス」は、2022年、2023年と活動を行い、生理に関する課題の多さを実感する中で、さらに支援の輪を広げる必要があると考え、2024年4月9日(火)から2024年度の奨学生を募集します。



奨学生に選ばれた学生を対象に、1年間実施してきた「奨学ナプキン」プロジェクトや生理に関するアンケートを実施。小学生から大学生まで計1170名が回答しました。

■ 2023年度「奨学ナプキン」最終アンケート調査結果
① 1年間の奨学生期間を経て、98.1% が「奨学ナプキンをまわりの人に勧めたい」と回答
奨学生を対象に、1 年間の奨学生期間を終え、奨学ナプキンをまわりの人に勧めたいか尋ねたところ、98.1%と多くの方が「勧めたい」と回答。
生理用品を受け取るようになってからの生活の変化を伺うと、「ナプキンがなくなるかもという不安や焦りがなくなり、生理期間中も前向きになれた」「ナプキンを気軽に取り換えられるようになって衣類が汚れることが減った」「同じナプキンを長時間使い続けることがなくなり、かゆみが出たりかぶれることが減った」「金銭的に助かった」などのさまざまな前向きな声が挙げられました。

②生理に関する社会の理解は「どちらともいえない」が最多
「奨学ナプキン」プロジェクト期間の1 年間を経て、生理に関する社会の理解について変化の有無を尋ねたところ、「変化があったと感じる」もしくは「やや変化があったと感じる」と答えた方が51.8%という結果になりました。全体で見ると「どちらともいえない」と回答した方が32.1%と最多となっており、「無償のナプキン配布は増えたと感じるが、理解が深まっているとは言い難い」「生理についてのコンテンツは増えたが興味のない人まで情報が届いていない」などのコメントから、生理に関する社会の理解は“進みつつあるものの不十分だ”と考える人が多いことがうかがえました。

③「痛みを先生や友達に理解してもらえず辛い」、「金銭的に苦しい」…生理に関する切実な声が続々
最後に、“生理について今後社会に変わってほしいこと”を尋ねたところ、「生理の症状には個人差があることを知ってほしい」「生理による体調不良は甘えだ、ズル休みだ、といった考えをやめてほしい」といった生理に対する理解を求める意見が多く見られました。中には「生理でもプールに入れという先生がいる」といった声もあり、学生だけでなく教員に対しても生理教育が必要な実態がうかがえました。
その他、「トイレットペーパーと同じように、どのトイレにもナプキンが置いてある社会になってほしい」「生理用品は生活必需品なので購入費用を軽減してほしい」「被災時にも十分な量を配布できるようになってほしい」といった社会保障を求める声も多く見られ、生理による金銭面の負担が大きく、社会によるサポートが不十分だと感じている人が多いことがわかりました。また、「生理休暇がもっと使いやすくなってほしい」「生理で休む場合には欠席日数にカウントしないで欲しい」といった生理での休みに関する要望も見られました。2023年12月には、文部科学省から、公立高校入試において生理による体調不良も追試験対象とするよう全国に通知されるなど、徐々に生理による休みが認められるようになってきましたが、まだ不十分だと感じる方は多いようです。

これらの調査結果を踏まえ、1年間の「奨学ナプキン」プロジェクトを通して奨学生の生活に前向きな変化を与えていることが明らかになった一方、生理の有無を問わず社会が生理について理解し、助け合える環境を実現するには、今後とも継続的にアクションを起こし続ける必要があります。
そこで「エリス」は、多くの前向きな意見をいただいた「奨学ナプキン」を通してより多くの方を支援すべく、2024年4月9日(火)から2024年度の奨学生を募集することを決定しました。



昨今、経済面や環境面などさまざまな理由で生理用品を手にすることが難しい「生理の貧困」が注目されています。そこで、ひとりひとりに寄り添うブランドの「エリス」は、生理用品の入手にお困りの学生を対象に、1年分の生理用ナプキンを3回に分けて無償提供する「奨学ナプキン」の取り組みを2022年4月から実施しています。
多くの方からの要望を受け、2024年4月9日(火)から特設サイトにて2024年度の奨学生を募集します。
【特設サイト】 https://www.elleair.jp/elis/meetmyelis shogaku/
※募集要項などの詳細は、2024年4月9日(火)に特設サイトで発表予定です。



ツルハドラッグ/くすりの福太郎/杏林堂薬局/アルカドラッグストア/大賀薬局/有限会社ひまわり/NPO法人Mama's Café Café/特定非営利活動法人ぎふ多胎ネット/.Style Style(ドットスタイル)/学校法人駒澤大学/4 MOONMOON/結企画工房株式会社/株式会社ポーラ/スギ薬局/株式会社スギヤマ薬品/LOHACOLOHACO(ロハコ)(運営:アスクル株式会社)/ 株マツキヨココカラ&カンパニー/(株)マツモトキヨシグループ/(株)ココカラファイングループ/イオン九州株式会社/株式会社ビー・アンド・ディー/ウエルシア薬局株式会社/印西市市民公益活動団体 Shake Hands
※ 以上は一例 ※ 順不同



国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う
5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
5.6 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、ならびにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。
5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。
5.b 女性のエンパワーメント促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。
5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性及び女子のあらゆるレベルでのエンパワーメントのための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。