認定NPO法人キッズドア <冬休み緊急食料支援>のクラウドファンディングをスタート
不足する食料と学習機会を子どもたちへ届けます
年末年始を迎える冬休みの生活苦。
暖房も気安くつけられず、出かける先も居場所もなく、イベントシーズンらしいこともできない。
米の価格高騰を筆頭に、物価高の中、子どもたちはいまも苦しい日々を送っています。
そんな子どもたちの「食」と「心」、そして「未来」を支えるために、クラウドファンディングでご寄付を募り、全国の子どもたちへの食料支援・学習支援を実施します。
■クラウドファンディングページ https://congrant.com/project/kidsdoor/13554
■実施期間 2024年11⽉12⽇(火)〜2024年12⽉27⽇(金)
本年2024年夏に認定NPO法人キッズドアが行った調査より、物価高騰の中で困窮家庭の子どもたちが様々な形で厳しい生活状況にあることがわかっています。(出典:2024 夏 子育て家庭アンケート)
■1か月の食費「1人1万円程度」の家庭が7割
2人家族(親1人・子1人)の場合、約7割の家庭で1か月の食費にかけられる金額が2万円台以下でした。
1人当たり1万円程度で生活しているということになります。
■世帯所得が低いほど、成長に悪影響が見られている
「子どもが風邪などの病気にかかりやすくなった」「子どもの体重が増えていない」「子どもの身長が伸びていない」といった成長や健康状態への悪影響が、所得が低い世帯ほど高い割合で表れています。
「一番下の小学生は学校内の内科検診で、体重の減少でひっかかりました。満足な量を食べさせてあげられていないので申し訳ないと思っています」 出典:2024 夏 子育て家庭アンケート(キッズドア実施)
■体験機会や居場所がない(長期休暇でより顕著に)
今年の夏に行った調査では、夏休み中に予定の無い家庭が半数以上を占めました。家族で出かける余裕がないことはもちろん、お金がかかるかもしれないからと、友達と遊ぶことも我慢している子どもたちがたくさんいます。
「長期休みが明けると、家族で旅行に行った友達とかの話を聞いてきて羨ましそうにしているので格差を感じる」
出典:2024 夏 子育て家庭アンケート(キッズドア実施)
■困窮家庭の学習塾利用率は、一般の「半分未満」
小学生・中学生で学習塾を利用することが一般的になっていますが(グラフ:緑・灰色)、困窮家庭の子どもたちは利用できていません(グラフ:青色)。
例えば受験を控えている学年の場合、冬休みなどの講習だけ利用する子どもたちもいますが、困窮家庭の場合は経済的な問題でそれもかないません。参考書など教材の購入や模擬試験の受験についても同様です。
「子どもの学習内容も難しくなりつつあるので塾に行かせたいのですが、今の収入ではとても行かせることはできません」「塾へ通いたいと言われ4 月5 月はどうにか塾代を捻出したが6 月は払えない為辞める事になった。勉強はできるほうなので大学へ進学させてあげたい」 出典:2024 夏 子育て家庭アンケート(キッズドア実施)
■世帯所得が子どもの将来を決めてしまう
受験を控える時期など、進路を左右する大切なタイミングでもこうした格差はより分かりやすく表れてきます。世帯所得により学校の成績や進学先が制限されてしまうということは、生まれた環境が子どもたちの将来に直接的に影響してしまっているということになります。
皆さまからのご寄付は、困窮家庭の子どもたちが冬休み・年末年始を安心して過ごし、その先の未来に繋がる学習や体験機会に結び付けられるように活用されます。
1.進学を控える子どもたちに食料を届ける
冬休みで給食が無くなり不足する食料を補うため、自宅に直接配送する支援を行います。
配送料等手数料まで全て含め、1世帯当たり10,000円×約1,250世帯と想定し、この支援を行うために1,250万円が必要になります。
10月に児童手当が拡充されましたが、それでもまだ困窮度の高い状態にある「進学を控える学年の子どもを持つ世帯(現:入学前・小6・中3・高3)」に優先して届けます。
2.栄養の摂れない乳児に粉ミルクを届ける
同法人のアンケート調査時に、現在の経済的な困窮下で「粉ミルクを薄めて乳児に与えている」という事例が数件確認されました。
その健康リスクの大きさを伝えるとともに、食料支援と並行して自宅へ配送する支援を行います。
現在同法人が繋がっている対象世帯数より、延べ100世帯程度を想定。1件当たり5,000円(配送料等手数料を含む)として、合計50万円ほどを充てられます。
ご家庭からの声
「200ml用の粉を300mlの水で作って飲ませています。節約のためと思いずっとやっていたので、今回いただいたメールをみてハッとしました」
「ひと月に粉ミルクだけで1万円近くかかるうえに、オムツ代などもかかるので、ミルクを買う余裕が無い際はミルクの回数を減らしたりしなければならないので、粉ミルクの支援はとても助かります」
3.学習支援の場・居場所を提供する
同法人では、困窮家庭で学びの機会を奪われている⼩学⽣〜⾼校⽣世代の子どもたちを対象とする完全無料の学習会を、東京都近郊および宮城県内で運営しています。
⾷事の⽀援も⾏う居場所型学習会も含め、2,000名ほどの生徒を対象に約70教室を展開。
冬休みを含む下半期の運営費のうち、約700万円を各拠点の運営に充てることで、学習支援や生活支援、また体験活動の提供等を行っていきます。
子どもたちが冬休みに入っても、親は仕事に出かけ、友達との遊びにかけられるお金もありません。
お金がかかるかもしれないからと、友達との関係を自ら制限する子もいます。
光熱費のかかる暖房もつけられず、宿題を見てくれたり、話を聞いてくれる大人もいない自宅に、一人取り残されてしまう。そんな子どもたちに寄り添う支援を届けます。
https://kidsdoor.net/
2009年設立以来、日本の子どもの貧困課題の解決に取り組んでいます。困窮家庭の小学生〜高校生・高校中退した若者を対象に、無料学習会や勉強とともに食事等の生活支援も行う居場所型学習会を、東京とその近郊、及び宮城で展開しています。コロナ禍で困窮する子育て家庭が急増した2020年からは「ファミリーサポート」というシステムを作り、ご登録いただいた全国の困窮子育て家庭を対象に、情報支援や食料・文房具支援、保護者への就労支援も行っています。理事長渡辺由美子は、こども家庭庁 こども家庭審議会 こどもの貧困対策・ ひとり親家庭支援部会臨時委員、厚生労働省 社会保障審議会・生活困窮者自立支援及び生活保護部会委員など政府委員も務めています。
外務省 SDGsサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標 1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
1.1 2030年までに、現在 1 日 1.25 ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。 1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、 すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。 1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。 1.4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。 1.5 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。 1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。