エアークローゼットが、グリーン購入大賞で「経済産業大臣賞」を受賞
シェアリングモデルのファッションレンタルが、脱炭素社会・サーキュラーエコノミーの実現に寄与する取り組みとして高く評価
株式会社エアークローゼット(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:天沼 聰)は、脱炭素社会やサーキュラーエコノミーの実現に寄与する取り組みを表彰する第25回グリーン購入大賞において「大賞・経済産業大臣賞」を受賞しました。本賞の受賞においては、同社の運営するシェアリングモデルのファッションレンタルサービスが、ファッションロス削減に大きく貢献する活動として高く評価されました。
第25回グリーン購入大賞は、持続可能な調達(消費と生産)を通じた、SDGsの目標達成、とりわけ脱炭素社会の実現やサーキュラーエコノミーの実現に寄与する取り組みを表彰するものです。厳正なる審査の結果、同社は「大賞・経済産業大臣賞」を受賞し、以下の通り評価されました。
評価ポイント
普段着のファッションシェアリングサービスとして国内初・国内最大の実績を有しており、ファッションロス削減に大きく貢献する活動として高く評価できる。衣服は購入するもの、という「当たり前」が染みついている習慣を変革する取り組みであり、消費者としてはファッションという楽しみから入り、結果的にグリーン購入を促すことにつながっている。日本におけるサーキュラーエコノミー(資源循環経済)の実現にも資する取組であり、衣服の廃棄や環境負荷を削減するアプローチとして利用者の拡大を期待する。
近年の気候変動の環境問題に加え、世界的な資源需要の増加や地政学的リスクによる資源不足の懸念から、世界全体でサーキュラーエコノミーへの移行が求められており、日本においても、経済産業省様が喫緊の課題であると位置付けています。とりわけ、ファッション・アパレル産業では、サーキュラーエコノミーへの転換が急務とされ、欧州では2024年7月に売れ残った衣料品の廃棄を禁止する法令が施行されています。本賞における今年の特徴の一つとして「資源循環を促し、購入・所有ではなく、シェアリングを促す取り組みや再資源化する事例も多く、とりわけ、衣類や繊維に関する応募が多かったこと」が挙げられている中で、同社が運営する資源循環型のファッションレンタルサービスが、サーキュラーエコノミーの実現に資する取組として高く評価を受けたことは、ファッション業界全体においても大きな意義を持つと考えられています。
同社のファッションレンタルサービス『airCloset』は、日常生活の中で手間や時間をかけずにファッションを楽しみながら、環境負荷を軽減できる新しい消費スタイルを提供し、サーキュラーエコノミーの推進に貢献しています。当社は、SDGsの目標達成や脱炭素社会の実現のためには、消費者が何かを我慢したり無理を強いられたりするのではなく、持続可能なライフスタイルが自然に浸透することが重要であると考えています。実際に『airCloset』は、通常の販売モデルと比べ、CO2排出量が19%削減され、廃棄物排出量も27%抑制される効果が推計※されており、お客様はサービスを楽しむ中で、自然に循環型の消費を選択されています。また、ファッションレンタルを通して、実生活で洋服を楽しむ中で、手持ちのアイテムと組み合わせながら本当に必要なものだけを購入することができるため、不要な買い物の失敗を防ぎ、洋服を長く大切に使う機会を提供しています。実際に、お客様の約6割がレンタルからの購入に至っています。
同社は、日本初の普段着のファッションレンタルサービスの提供に向け、創業当初よりレンタル(シェアリング)に特化した独自の循環型物流の仕組みやシステムを自社で構築し、継続的な改善を続けてきました。2022年には事業としての衣服廃棄ゼロを実現し、サーキュラーエコノミー型のビジネスを実現しています。現在は、個社の枠を超え、循環型物流の基盤をプラットフォームとして、他社に提供しています。実際に、東京ソワールのフォーマルウェアのドレスレンタル事業、アウトドア用品のレンタル事業、ユナイテッドアローズの傷物商品の再商品化等の連携を実施しています。
※環境省「令和4年度デジタル技術を活用した脱炭素型資源循環ビジネスの効果実証事業」(「令和4年度デジタル技術を活用した脱炭素型2Rビジネス構築等促進に関する実証・検証委託業務」において実施)
日本初・国内最大級、女性向けの普段着に特化した月額制ファッションレンタルサービス『airCloset(エアークローゼット)』の運営会社。スタイリストがお客様に似合うお洋服を選ぶ「パーソナルスタイリング」を通して、全国の女性へ新しいファッションと出会える体験を提供しています。また、独自に構築した循環型プラットフォームを活かし、商品を試してから購入できるメーカー公認月額制レンタルモール『airCloset Mall(エアクロモール)』、等複数のサービスを運営しています。
<エアークローゼットのサービス>
月額制ファッションレンタルサービス『airCloset』:https://www.air-closet.com/
メーカー公認月額制レンタルモール『airCloset Mall』:https://mall.air-closet.com/
ディズニーアイテムのファッションレンタル『Disney FASHION CLOSET』:https://disney.air-closet.com/
ドレスレンタルサービス『airCloset Dress』:https://dress.air-closet.com/
<会社概要>
社名: 株式会社エアークローゼット(airCloset, Inc.)
設立: 2014年7月15日
代表者: 代表取締役社長 兼 CEO 天沼 聰
役員: 取締役副社長 前川 祐介/取締役 小谷 翔一
社外取締役 榊原 健太郎/社外取締役 月森 正憲/社外取締役 武市 智行
所在地: 〒107-0062 東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル5F
URL: https://corp.air-closet.com
SDGs目標12「つくる責任つかう責任」とありますが、そもそも具体的にはどういったことなのでしょうか?
国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
12.1 開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、全ての国々が対策を講じる。 12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。 12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。 12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。 12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。 12.6 特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。 12.7 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。 12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフ スタイルに関する情報と意識を持つようにする。 12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。 12.b 雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。 12.c 開発途上国の特別なニーズや状況を十分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最小限に留めつつ、税制改正や、有害な補助金が存在する場合はその環境 への影響を考慮してその段階的廃止などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する。