mozo action
PLANET

里山の木資源を活かすmozoの新たな2つの試み。木資源を食資源に活かすチョコレート・ 商業施設家具の展開を開始

mozo ワンダーシティは、毎回新たな社会問題をピックアップし、それらの問題に触れるソーシャルアクションの連載企画「mozo action」を展開しています。

mozo ワンダーシティ(名古屋市西区二方町40)は、商業施設としてサステナブルなライフスタイルを提供すべく、毎回新たな社会問題をピックアップし、それらの問題に触れるソーシャルアクションの連載企画「mozo action」を展開しています。
2025年より愛知県の生態系サービスを守るための企画「mozoの、生命が溢れる森創り」の一環として、愛知県の源流域の1つ長野県根羽村の木資源を食資源に活かす新たなチョコレートを開発。この新作チョコレートの試食会及び販売会を2025年2月7日、8日に開催しました。
また、同時期に名古屋芸術大学との産学連携によって考案された施設家具も、同村原産のヒノキを活用し展開します。



本年mozo actionは愛知県の生態系サービスを支える3つの川に焦点を当て、これらの水を守るため、源流域の里山保全活動「mozoの、生命が溢れる森創り」をスタートしました。2024年6月の根羽村との活動を皮切りに、より多くの方々へ里山との繋がりを生むための企画を実施しました。

食べ物として木資源を活かす挑戦。

木資源の利用方法は、建材やウッドチップなど想像の範囲を超えてきませんでした。そこで今回「食べ物の香り」としてシェフ監修の下、開発を開始。生活用水の源流域の1つである根羽村のヒノキを精油化、チョコレートのアロマとして活かすことに成功しました。この新たな可能性を多くの来館者へ体験していただく試食イベントをバレンタインシーズンに開催します。



ヒノキのチョコレート考案者
シェフ 池田 孝志氏

<Profile>
1993年熊本県生まれ。 22歳で渡仏し、パリの星付きレストランを皮切りにデンマーク・コペンハーゲン、スペイン・ビル バオなどの著名なレストランで研鑽を積む。さらには、食のアカデミー賞と呼ばれ、その年の世界の最も優れたレストラン50店を選ぶ「世界ベストレストラン50」で10年連続トップ10入りを果たした、スペイン「Mugaritz」に勤務し、その土地ごとの文化を柔軟に解釈し表現する、という自身の料理スタイルの根幹を学ぶ。

<池田氏のコメント>
僕がそもそも山の食材に興味があるのは、日本が抱える多くの課題について食を通して少しでも多くの方々に知って欲しかったからです。
その1つに戦後の植林の際に植えられたヒノキがありますが、今では需要が激減して、山を管理する方々の年齢層も上がり、放棄されている地域が多々存在します。
今回「チョコレートのアロマ」にヒノキを使うことで、少しでも国産木資源の需要が食で拡がることを願って考案しました。



ヒノキの原産地/アロマ製造者
一般社団法人ねばのもり
代表理事 杉山 泰彦

<Profile>
新しい生き方のモデルを、小さな里山の村から。一般社団法人ねばのもりは、人口800人程の小さな村「根羽村」を拠点に愛知県に重要な里山保全の活動を行っています。村と都市を繋ぐ様々なプロジェクトを企画し、都市と地域が一体となってどう社会課題に立ち向かっていけるか」を考え、実践しています。

<杉山氏のコメント>
矢作川の源流がある、長野県根羽村の森よりヒノキをお届けしました。廃棄されやすい枝葉にスポットライトを当て、蒸留を通じて精油にすることで天然香料としての役割を持たせました。味わいを通じて、少しでも森の奥深さを感じていただければ幸いです。



試食品/商品の製造販売事業者
mozoワンダーシティ1F mozo Food Marche 出店店舗
ORANGORANG cacao
本道 宗明氏

<Profile>
カカオ豆の輸入から選別・焙煎・粉砕・磨砕・調温・成型・熟成・販売まで、一貫して手掛けるビーントゥバーチョコレート専門店。食糧問題が深刻化する今、自然の恵みを大切にし、未来の「食」への意識を高めるきっかけを届けます。

<本道氏のコメント>
飽食が当たり前となった今こそ、食糧問題と自然の恵みの尊さを見つめ直したい。
放棄林化が進むヒノキを「食」で活かすプロジェクトに共感し、生チョコの研究開発を担当させていただきました。
山と水を守り、未来の食卓を豊かにする一歩を築きたい。
一口のチョコレートが日常に幸せをもたらすだけでなく、未来の「食」について考えるきっかけとなり、次の世代へと思いを繋いでいくことができればと考えております。



名古屋屋芸術大学との産学連携による、間伐材を利用した家具も同時期に展開を開始いたしました。空間においても積極的に里山資源を活かすと同時に、学生達が商業施設の家具を考え、現地に触れる機会を設けました。コンペで選ばれた作品を1年間にわたってmozo wondercity内イーストコートにてご利用いただけます。



【実施日時】2025年2月7日(金)、8日(土) 各日10:00~15:00
【開催場所】1F イーストコート

mozo actionがめざすこと。
SDGsの発令以降、世界社会はますます循環型社会に対する変化を求められています。 mozoは商業施設として、地域や社会の為にどのような存在になっていくかを常日頃考えていく中、まずは、「やってみよう。を、つづけよう。」のコンセプトのもと、mozo独自のサステナブルなアクションを実施すべく、mozo actionを立ち上げました。
様々な環境アクションを実施していきながら、mozo自体をサステナブルへ転身させ、未来社会や地域に対する貢献性をより高く、またご利用者にとって更なる心地が良い場創りの為の活動をスタートしました。



所在地: 〒452-0817 愛知県名古屋市西区二方町40番地1他
事業者: 日本都市ファンド投資法人
運営・管理: イオンモール株式会社、株式会社ザイマックス東海
施設規模: 敷地面積…約107,000m2、 延床面積…約244,000m2
営業時間:
ショップ・サービス 10:00~21:00
レストラン 11:00~22:00
イオンスタイルワンダーシティ 9:00~23:00
※一部営業時間が異なる店舗・売場がございます。
施設ホームページ: https://www.mozo-wondercity.com/



SDGs目標12「つくる責任つかう責任」とありますが、そもそも具体的にはどういったことなのでしょうか?

国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
12.1 開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、全ての国々が対策を講じる。
12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
12.6 特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。
12.7 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。
12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフ スタイルに関する情報と意識を持つようにする。
12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。
12.b 雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。
12.c 開発途上国の特別なニーズや状況を十分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最小限に留めつつ、税制改正や、有害な補助金が存在する場合はその環境 への影響を考慮してその段階的廃止などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する。