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年間180tの廃棄生地をゼロに!生地耳ステーショナリー「matect(マテクト)」を発売

株式会社カズマが持続可能な社会づくりに貢献するプロジェクトの一環として、カーテンの生地端材とフリンジのような生地耳の個性が光るアップサイクル商品「matect(マテクト)」をリリースしました。

カーテン製造メーカーである株式会社カズマ(所在地:福井県福井市、代表:数馬 亜季子)が持続可能な社会づくりに貢献するプロジェクトの一環として、カーテンの生地端材とフリンジのような生地耳の個性が光るアップサイクル商品「matect(マテクト)」をリリースしました。

ブランド名: matect(マテクト)
販売開始日: 2025年2月26日(水)
販売場所: KAZUMA CREATIVE SHOP「TateYokoタテヨコ」
TateYokoタテヨコ: https://tateyoko-kazuma.com/activity/miraizu
Instagram: https://www.instagram.com/office_kazuma?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==



【同社だけで年間180t、全国で約170万tの生地が捨てられている】
同社で産業廃棄物として処分している生地端材は、1日に450~500kg、年間に換算すると180tにもおよびます。この現状を改善するために、廃棄物に新たな付加価値をもたせたアップサイクル商品の開発と、新たな原料として再利用するマテリアルリサイクルに取り組む社内プロジェクト「私たちの未来図プロジェクト」を立ち上げました。

【障がい者との共生社会と働きがいを創り出す】
今回、共創パートナーとして生地耳を縫い合わせる工程を依頼したのが、「障がい者就労継続支援B型事業所 タクティクス福井」です。同社は以前より、国籍や障がいの有無を超えて全社員が「働きがい」を実感できる職場環境づくりに力を入れ、研修などで交流していた経緯から、障がい者の方々の安定した業務提供が課題であることを把握。この商品をとおして経済的な支援や仕事への意欲向上にも貢献しています。

【カーテン製造の過程で生じる、生地端と生地耳を使用】
生産過程などで出た生地の切れ端をベースに、フリンジのように表情の面白い生地耳を1本1本縫い合わせて完成するステーショナリー雑貨たち。生地耳のユニークな個性でつくられたデザインは、元は廃棄物だったとは思えないほど独創的で楽しい触り心地です。同じものは2つとありません。

【延々とつなぐ生地耳の縫い幅は約7mm。だから生地は厚くて強い】
ベースとなっている生地耳をつないだ生地は、約1.5cm幅の生地耳を次々と縫い合わせたもの。そのため、古布に強度を持たせるために施した刺し子のように、非常に厚くて強い、無二のテキスタイルに仕上がっています。だから雑貨はどれも丈夫で長持ちするものばかり。

【遮光カーテンならではの美しいデザインとグラデーションカラー】
使用している生地耳はほぼ遮光カーテン。遮光性のある黒い糸がアクセントになり、同系色の耳でグラデーションに配置してデザインしています。遮光カーテンはもともと厚くて保温性が高い生地。そのほっこりとした温かみが雑貨のデザインにも生かされています。

開発段階で、生地耳を50cm縫い合わせるのに1時間もの時間を要するという課題に直面。それをクリアする意味でも障がい者就労継続支援事業所様への依頼を決めたのですが、当然ミシンもなければ縫製経験もない方々ばかり。
そのためまずはミシンを持ち込み、使い方を丁寧に指導することから始めました。また、縫い合わせ作業は本商品の最も重要な工程。多様な色や質感の生地耳を組み合わせる色彩感覚、その調整など多くの課題に直面しました。本商品は、障がい者のみなさんと試行錯誤を何度も重ね、完成したものです。

ブランド名:matect (マテクト)
       販売場所:KAZUMA CREATIVE SHOP「TateYokoタテヨコ」( https://tateyoko-kazuma.com/activity/miraizu )
商品ラインナップ:ペンケース(3,190円)/ポーチ(3,190円)/携帯バッグ(3,960円)/マルチケース(4,180円)/ブックカバーA6(3,410円)/ブックカバーB6(3,630円)/ブックカバーA5(4,290円)/クッションカバー(4,290円)/ティッシュカバー(3,520円) ※価格はすべて税込み



「私たちの未来図プロジェクト」は、未来の私たちや次世代の子どもたちが豊かで美しい地球で暮らし続けられるように、持続可能な社会の実現を目指し、廃棄ゼロへの挑戦を行う取り組みです。製造時に発生する生地端材のリサイクル、新しい素材を生み出すアップサイクルを推進すると同時に、製造時に端材が発生しにくくなるカーテン仕様を検討し、将来には産業廃棄物ゼロを目指しています。



「matect」は、「マテリアル(素材)」と「コネクト(つなぐ)」を組み合わせた言葉が由来です。カーテンを製造する際に発生する本来廃棄されるはずだった「生地の耳」という端材を縫い合わせ、1枚の生地に仕立て直し、雑貨を生み出しています。環境負荷を低減するとともに、障がい者就労支援にもつながる、新しい循環型ものづくりの形を提案します。



商号: 株式会社カズマ
代表者: 代表取締役社長 数馬 亜季子
所在地: 〒910-0123 福井県福井市八重巻町105
設立: 昭和39年10月
事業内容: カーテンを中心としたホームファッション商品の企画・製造・販売
資本金: 6,300万円
URL: https://e-kazuma.jp/



SDGs目標12「つくる責任つかう責任」とありますが、そもそも具体的にはどういったことなのでしょうか?

国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
12.1 開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、全ての国々が対策を講じる。
12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
12.6 特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。
12.7 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。
12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフ スタイルに関する情報と意識を持つようにする。
12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。
12.b 雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。
12.c 開発途上国の特別なニーズや状況を十分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最小限に留めつつ、税制改正や、有害な補助金が存在する場合はその環境 への影響を考慮してその段階的廃止などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する。