
【ミャンマー大地震救援】崩壊した拠点病院の敷地内で、屋外診療を開始。医療物資困窮するネピドー基幹病院へ物資支援
特定非営利活動法人ジャパンハートは、3月28日ミャンマーで発生したマグニチュード7.7の地震による被害に伴い、3月31日より屋外診療および医療物資支援を開始しました。
日本発祥の国際医療NGOである(認定)特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜)は、3月28日ミャンマーで発生したマグニチュード7.7の地震による被害に伴い、3月31日より屋外診療および医療物資支援を開始しました。
同法人は、今回の震源地とされるミャンマー中部に位置するザガイン管区のワッチェ慈善病院を拠点に活動しており、地震発生時には創設者で小児外科医の吉岡秀人が被災、手術中で全身麻酔をかけた患者を人工呼吸器具を使いながら屋外へ緊急搬送したほか、施設で2棟あるうちの1棟が崩壊するなどの被害を受けました。
翌3月29日早朝には震源地エリアに緊急調査チームを派遣、そしてこのたび3月31日より屋外診療と医療物資支援を開始しました。地震による崩壊で運営不可能となったワッチェ慈善病院の敷地内にて、外傷者を含む患者への屋外診療、さらに首都ネピドーにある1,000床規模の基幹病院の要請を受け医療物資のほか水・食料などを直接届けました。
今後は、被害の大きいエリアでの巡回診療なども視野に、医療チーム派遣を実施していく予定です。
このたびの医療拠点の被害および現地での支援活動に向けて、「ミャンマー地震緊急支援」としての募金を受け付けています。
詳細:https://www.japanheart.org/topics/support/earthquake_myanmar_2025.html
「医療の届かないところに医療を届ける」をミッションに掲げ活動する、2004年に設立された日本発祥の国際医療NGO。アジアの開発途上国(ミャンマー・カンボジア・ラオス)で子どもの無償治療などを行い、その数は年間約4万件、累計35万件を超える。日本国内では離島・へき地への医療者派遣、災害被災地への現地支援や小児がんの子どもと家族の外出を医療者がサポートする活動に取り組んでいる。
国際連合「UNIATF Award 2020」「UNIATF Award 2024」を日本から唯一受賞。「第5回ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(外務大臣)賞受賞。
創設者で小児外科医の吉岡秀人は、「第69回菊池寛賞」受賞。『情熱大陸』には3度出演。
https://www.japanheart.org/
外務省 SDGsサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標 1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
1.1 2030年までに、現在 1 日 1.25 ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。 1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、 すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。 1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。 1.4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。 1.5 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。 1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。