森未来文庫
PLANET

使い捨てない木材サンプル、「森未来文庫」を提供開始

「Sustainable Forest」をミッションとする株式会社森未来は、設計・デザイン業務における木材の比較検討や情報共有をスムーズにし、木材の特徴や背景への理解を深めるためのツールとして、文庫本型の木材サンプル集「森未来文庫」の提供を開始しました。

設計・デザインの現場において、木材サンプルは空間のコンセプトや意匠を検討するための重要なツールとして活用されています。一方で、多くのサンプルはプロジェクト完了とともにその役目を終え、廃棄されることも少なくありません。
しかし、木材は単なる「素材」ではありません。産地や樹種ごとの特徴には、人や地域とのつながりが存在しており、そこには森林や林業の背景があります。物理的な特性だけでなく、そうした背景に目を向けることで、空間づくりのコンセプトに深みが生まれ、提案力の向上にもつながります。
こうした考えのもと、私たちは木材サンプルを比較・検討のための道具としてだけでなく、森林や林業とのつながりを伝える情報ツールとして、文庫本型の木材サンプル集「森未来文庫」を開発しました。



実際に「触れて、比べられる」樹種・加工処理の木材サンプル集です。
木材はたくさんの種類があり、それぞれ特徴によって用途が異なります。
木材のリアルな質感、重量感、ディテールを体験・比較して木材を使った設計・デザインに役立てることが可能です。

https://lp.etree.jp/service/shinmirai-bunko



◆ 文庫本のようなデザイン
森未来文庫は、A6サイズ・文庫本型の木材サンプルです。まるで本棚に並べる一冊の本のように、気軽に手に取り、じっくり読むように木材に触れることができます。

◆ 木材サンプルの廃棄削減・長期利用が可能
従来の使い捨て型サンプルとは異なり、繰り返し使用することを前提に設計されています。プロジェクトごとに新たにサンプルを取り寄せる必要がなく、廃棄物の削減や木材サンプル作成コストの低減にも寄与します。

◆ 木材に対する理解度向上
施主や担当者が実際に木材に触れて色味や質感、重さを確かめられるため、素材選定におけるイメージの共有や方針決定がスムーズになります。
また、サンプル一つひとつに、産地や特徴、用途などの背景情報を掲載しているため、木材に関する基礎知識の習得にもつながります。
単なるサンプルではなく、素材の背景を知ることで、設計・調達・生産・利用のすべての工程において、より責任ある素材選びが可能になります。

設計・デザインの現場において、木材の利用が難しいとされる背景には、供給者と利用者の間にある情報の不足や認識のズレがあります。森未来文庫は、木材ごとの背景や特性をわかりやすく伝えることで、素材選定時の判断を少しでも助けられる存在を目指します。

■会社情報
会社名:株式会社森未来
代表者:代表取締役 浅野純平
住所:〒108-0014東京都港区芝5-27-6 泉田町ビル6階
設立:2016年4月
コーポレートサイト:https://shin-mirai.co.jp/
「Sustainable Forest」をミッションに、森林・林業・木材に関するITビジネスを展開。
BtoB向け木材プラットフォームeTREE:https://www.etree.jp/



国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標 15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。
15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
15.3 2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。
15.4 2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。
15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。
15.6 国際合意に基づき、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適切なアクセスを推進する。
15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。
15.8 2020年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。
15.9 2020年までに、生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計に組み込む。
15.a 生物多様性と生態系の保全と持続的な利用のために、あらゆる資金源からの資金の動員及び大幅な増額を行う。
15.b 保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営のための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。
15.c 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。