海のごちそうフェスティバル
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有明ガーデンで「海のごちそうフェスティバル」開催 「日本さばける塾×すし銚子丸」体験で子供たちが魚を捌く!

有明ガーデンで10月8日と9日に「海のごちそうフェスティバル」が開催されました SDGs fanは取材に行ってきましたのでそのレポートをお届けします

10月8日(土)、9日(日)に有明ガーデンにて海のごちそうが、楽しめるイベント「海のごちそうフェスティバル」が、開催されました。
本イベントは「知れば知るほど、海はおいしい。」がメインメッセージに掲げられており、海についての情報発信や、海の未来を考える機会を提供するイベントで、「海のごちそう」をきっかけに海に親しむひとときを体験できます。キッチンカーが並び普段は食べられない海の幸を使った料理も食べられるほか、「海のごちそうマルシェ」として47都道府県の地域の特産品が販売されています。
SDGs fanは「海のごちそうフェスティバル」の1日目に行ってきたのでレポートをお届けします。



オープニングイベントでは「令和のお魚王子」でもあり幼魚水族館館長の鈴木香里武氏が、開発したメニューを発表しました。鈴木氏はオープニングのトークで「幼魚の生き様にこころが奪われた」と語り「大きくなった幼魚は全国の水族館に無償提供している」とのことです。

また「何気なく食べている海の幸は生き物なんです。深海魚はとてもおいしい魚として注目されているんですが、脂が乗っていておいしいのは何故かわかりますか?それは省エネスタイルって必要なんです。なるべく動かないために身に脂を蓄えて浮くための進化の過程があの味になっていると知ると味わいがありますね」と深海魚の仕組みについても語ってくれました。

オープニングイベントで鈴木氏は謎の海藻料理を食べると、実はそれは高校生が考案したワカメを使ったパスタだったようです。
考案した高校生(宮崎県仙台第三高等学校)の平海さんと村﨑さんの2名が舞台に登壇し、「アジア以外の国では海藻では食べられていない」と説明しました。そこで海外でも抵抗が無いようにパスタにワカメを練り込み、また長期保存できるようにしたそうです。また高校生は外国の方40人に実際にアンケートを採り「わかめを知っていますか?」「わかめを食べたことがあるか?」「わかめの特長を聞いて、わかめを食べたいと思いましたか?」という統計を集計したようです。

結果以下の様になりました。

わかめを知っていますか? …… はい:67.5% いいえ:32.5
わかめを食べたことがあるか? …… はい:67.5% いいえ:32.5
わかめの特長を聞いて、わかめを食べたいと思いましたか? …… :82.5% いいえ:17.5

また、鈴木氏が食べたわかめパスタは、シーベジタブルシェフの石坂秀威氏が作ったもので、石坂氏もこの場に登壇し「ワカメパスタの興味深い話があり、完成した料理として作らせていただきました。高校生がここまでワカメと向き合うとは思いませんでした。同じ情熱でパスタを作りました」と語りクオリティの高いパスタに仕上げたとのことです。

「日本さばける塾×すし銚子丸」では子供が魚を捌くことが体験できます。すし銚子丸の方が捌き方を丁寧に教えてくれると言う体験イベントとなります。
最初に10分ほどの映像を見てその後、銚子丸の田中氏が子供に捌き方を丁寧に教えてくれます。頭を切りワタを取り、洗い流し三枚におろし、骨を抜いて、酢水に漬け、皮をむき、三枚におろした身に斜めに包丁を入れて完成。子供達は真剣にお手本を見ています。
 
実際に捌く際も2人に1人先生が付き、捌き方を教えてくれます。捌くお魚はアジになります。子供達は一度教えて貰っただけなのにプロ顔負けの手さばきで、アジを三枚におろし、田中氏も「是非アルバイトに来て欲しい!」と冗談を言うほど。
 
捌き終わったら今度はお寿司にします。かなり難易度が高そうですが、子供は器用なのか上手にお寿司を作っていました。銚子丸さまが用意してくださった回転寿司レーンに乗せて本格的な寿司の出来上がりです。
できたアジのお寿司はその場でみんなおいしく食べました。
今回の体験イベントに参加した小学4年生の川口 瑛(かわぐち あきら)くんに感想を聞くと「前にも捌いたことはあるけど、初めて捌き方をちゃんと教えてもらってでいつもの捌き方と違って楽しかった。内蔵とかもこうやって取るんだなと知れて良かったです。今後もお手伝いしたくなりました」と可愛らしい感想をいただけました。
また参加者のお子様には「さばけるマスター認定証」という金色のカードが配られました。
そして本イベントには「海のごちそうキッチン」なるものがあり、キッチンカーが有明ガーデン1F スポーツエンターテイメント広場に集結しました。「大間ホッケドック」、「函館ブリ塩ラーメン」、「函館ブリたれカツバーガー」、「熱海未活用魚を活用したカレー」、「かごしま美味深海テリタマバーガー」など子供も喜びそうな海のごちそうが勢揃い。
 
この中でSDGs fan編集部は「熱海未活用魚を活用したカレー」と大賞を受賞した「函館ブリ塩ラーメン」を頂きました。「熱海未活用魚を活用したカレー」は市場に並ばない未活用魚を使用されています。未活用魚の存在はあまりしられておらず、市場価値がつかない魚のことを指します。「熱海未活用魚を活用したカレー」には未活用魚3種(サバ、シイラ、ヤマトカマス)がルーの中に入っており、フィッシュボールにはエソが使われています。


「函館ブリ塩ラーメン」は列が出来るほどの人気で列が出来ていました。「函館ブリ塩ラーメン」を提供している一般社団法人ブルーコモンズジャパンの高木さまにお話しを伺ったところ、「函館で取れるブリなんですが地球温暖化の影響で漁獲量が急増しているんです。ただ旬の時期以外のブリが取れてしまうわけなんです。旬の時期のブリは脂がのっていておいしいんです。そういった脂が少ないブリは刺身とかよりもほかの使い方があるのではないかと言うところで、節作りに向いているんです。ブリ節というものを作りそこから出汁を取ってラーメンを作りました。函館は元々塩ラーメンの文化があり、地元の食文化と水産資源を掛け合わせられないかと思い、節を使ったが皆様に評価頂きまして『海って今どうなっているのかな』という思いを馳せて頂きたいなと思ってます」とブリを使った経緯などを語っていただきました。

実際に食べたところ、大賞も納得の味です。リピーターも続出しているらしく、特に女性に人気が出そうな味です。



海のごちそうマルシェは有明ガーデン1F スポーツエンターテイメント広場ではなく、有明ガーデンギャラリーモール2F 中央吹抜広場にて開催されています。47都道府県の特産品が販売されていました。気になった物もあったので個人的に買い物をしてしまいました。
新潟の「海老味噌」、高知県の「室戸山天の魚ん棒」、「子持ち鮎」など普段見ることができない特産品が並べられていました。



海のごちそうフェスティバルは2022年10月8日、9日の2日間開催されています。海のことをもっと知り海のおいしさにも出会えるイベントなので是非行って見てください。
特にレポートでも紹介した「日本さばける塾×すし銚子丸」は子供が魚の捌き方を体験できる貴重なイベントなのでこれを機会に是非参加してみてください。

会場の有明ガーデンは「有明テニスの森」駅から徒歩3人、「有明」駅から徒歩4分、「国際展示場」駅から徒歩6分です。

 

開催日:2022年10月8日(土)・9日(日)
時 間:8日(土)11:00-18:00
    9日(日)10:00-17:00
    ※両日ともステージ・キッチンは16:00まで
入場料:無料 
場 所:有明ガーデン(東京都江東区)
    1F スポーツエンターテイメント広場
    1F 有明ガーデンギャラリー
     モール2F 中央吹抜広場
URL:https://shoku.uminohi.jp/gochiso-fes/

日本財団「海と日本プロジェクト」

外務省 SDGsサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標14 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
14.1 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
14.2 2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。
14.3 あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し対処する。
14.4 水産資源を、実現可能な最短期間で少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させるため、2020年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業及び破壊的な漁業慣行を終了し、科学的な管理計画を実施する。
14.5 2020年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿岸域及び海域の10パーセントを保全する。
14.6 開発途上国及び後発開発途上国に対する適切かつ効果的な、特別かつ異なる待遇が、世界貿易機関(WTO)漁業補助金交渉の不可分の要素であるべきことを認識した上で、2020年までに、過剰漁獲能力や過剰漁獲につながる漁業補助金を禁止し、違法・無報告・無規制(IUU)漁業につながる補助金を撤廃し、同様の新たな補助金の導入を抑制する**。 **現在進行中の世界貿易機関(WTO)交渉およびWTOドーハ開発アジェンダ、ならびに香港閣僚宣言のマンデートを考慮。
14.7 2030年までに、漁業、水産養殖及び観光の持続可能な管理などを通じ、小島嶼開発途上国及び後発開発途上国の海洋資源の持続的な利用による経済的便益を増大させる。
14.a 海洋の健全性の改善と、開発途上国、特に小島嶼開発途上国および後発開発途上国の開発における海洋生物多様性の寄与向上のために、海洋技術の移転に関するユネスコ政府間海洋学委員会の基準・ガイドラインを勘案しつつ、科学的知識の増進、研究能力の向上、及び海洋技術の移転を行う。
14.b 小規模・沿岸零細漁業者に対し、海洋資源及び市場へのアクセスを提供する。
14.c 「我々の求める未来」のパラ158において想起されるとおり、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用のための法的枠組みを規定する海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に反映されている国際法を実施することにより、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用を強化する。